天城のシカ被害深刻 自然保護と新規事業の両立探る 山本文夫さん
今、伊豆半島の天城高原では、保護規制や狩猟家の減少で、シカが年々増加している。その数は適性頭数の約100倍に相当するという。そのため、伊豆半島では、シカの食害によって野草が無くなり、木の皮が剥げ、地盤が崩落するなど、土地の荒廃が進み、観光資源も損なわれてきている。静岡県伊東市川奈在住の山本文夫さん(同盟基督・川奈聖書教会員)は、シカをはじめとする有害鳥獣の捕獲と資源化を進め、天城連山の森林再生と環境保全を図ろうと、地元有志で立ち上げたNPO法人「天城の森フォレスターズ倶楽部」(菊田美奈子代表)の設立に参加。山本さんは、欧米では高級食材でもあるシカ肉を使ったソーセージの試作などに取り組むなど、自然保護とシカ肉を使った新規事業の両立の可能性を探っている。(新年号「環境特集」で詳細)