2017年02月12日号 8面

昨年の4月に発生した熊本・大分地震から10か月。報道が盛んだったころには県内に13あった避難所はすべて閉鎖されたものの、一方、仮設住宅は110団地、4千300戸を数え、損壊した自宅を離れて暮らす被災者は、昨年末の時点で4万1千人に上る。特に被害の甚大だった益城町には、18団地に約千500世帯が暮らしている。地震発生直後、福岡牧師会の呼びかけをきっかけに発足した「九州キリスト災害ネットワーク」(九キ災、横田法路代表)は、熊本支援の拠点である「熊本支援ベース」(中村陽志ディレクター)を熊本市内から昨年11月に益城町に移し、今も継続的な支援を続けている。【髙橋昌彦】