3月26日号紙面:親子の不安に光が差した 子ども保養プロジェクトふくしまHOPE 新段階へ
東日本大震災で東京電力福島第一原発事故による放射能汚染にさらされた福島では、外遊びをする子どもたちの姿が消えた。空間線量は下がってきているものの、内部被曝によるリスクは年々増え、今では180人を超える子どもが甲状腺がんに苦しんでいる。
そうした不安を抱えながら福島で生きていく親子の心と体の健康と魂のケアをしようと、福島の教会と県外の教団・団体が協力して震災の翌年から子ども保養キャンプなどに取り組んできた福島県キリスト教子ども保養プロジェクト(通称・ふくしまHOPEプロジェクト)が、5年の活動に区切りを付けた。計36回の保養キャンプに411組のべ796人が参加した。3月11日、都内で開いた集会で同プロジェクトの“これまで”と“これから”を展望。5年を振り返ったスタッフらの言葉から、福音に生きるクリスチャンが終わらない不安の中にある人々と描いた希望が垣間見えた。