第1回CBS日韓文化交流会(韓国CBS、佐世保市共同主催)が11月29日、長崎県佐世保市の国際コンベンションアルカスホールで開催。佐世保市の公務員を対象に日本のキリスト教の歴史に対する講演が行われた。
 今回の交流会は、日本の自治体が韓国のキリスト教放送(CBS)に要請し開催されたことに意味がある。
 韓国最初の民間放送CBSが、韓国のクリスチャンと共に2005年から12年間、長崎の殉教地を訪問し、これを通じて長崎県の自治体も日本のキリスト教の歴史に対し関心を持ち始めたからだ。
 この交流会の第1部では、「日韓関係の協力と未来」というテーマで、東京での牧会経験があるヨイド純福音教会担任牧師のイ・ヨンフン牧師が講演し、第2部では「日本のキリスト教と初期殉教の歴史」というテーマで明治学院大学のソ・ジョンミン教授(宗教史専攻)が講演した。
 続いて佐世保市は、その遺跡の場所に住んでいる自分たちの記憶の中でかすかになっていたキリスト教の遺跡地の意味を伝えてくれたCBSに、感謝の意を表しました。
 この日、交流会には佐世保市観光コンベンション協会の飯田満治理事長をはじめ61人の公務員が参加して講演を聞き、401人の韓国人クリスチャンの訪問者とCBS関係者を歓迎した。
 一方、このような佐世保市の積極的な姿は、観光活性化のための努力の一環と言えるが、この講演に参加したカン・ソクジェ宣教師(福岡JOY CHURCH)と大阪弟子教会の金沢泰裕牧師は「私たちも知らないうちに佐世保市の公務員にすばらしい変化が起きているのを感じた」と話した。
 CBSがこの地域に集中的に訪問することに対し、 ハン・ヨンギルCBS社長は「『長崎の殉教地という所はすべてカトリックの遺跡ではないか』という韓国教会の批判もあるが、イエス・キリストへの愛で殉教を恐れなかった初期日本の聖徒を思えば、単純にカトリックの聖地として考えてはなりません。ここには、乱れた今日を生きる韓国のクリスチャンにも重要なメッセージがあるのです」と述べ、神様がこの地域に流れた殉教者たちの血を覚えると共に、日本にリバイバルが一日も早く許されるように祈ると話しました。
 交流会の後、佐世保市とCBSは佐世保市の朝長則男市長の市長室で、両国間の友好を推進するための協力方案に対し議論した。(レポート・金沢泰裕=大阪弟子教会牧師)