第26回関東四地区2・11集会「信教の自由を覚える集い」で木村庸五氏 権力絶対化に抗し立憲主義堅持叫ぶ
第26回関東四地区2・11集会「信教の自由を覚える集い」(日本福音キリスト教会連合・関東四地区信教の自由を覚える集い実行委員会主催)が2月10日、東京・杉並区浜田山の浜田山キリスト教会で開催。弁護士で安倍首相の靖国参拝違憲確認等請求訴訟弁護団長の木村庸五氏(改革派・湖北台教会長老)が「憲法逸脱・憲法改正の流れの中におけるキリスト者─神国日本復活に傾く日本でのキリスト者の使命」と題して講演した。
最初に「安倍首相の靖国神社参拝に対する違憲確認等請求訴訟」の経過報告をした。「昨年の4月28日、一審判決が東京地裁で下された。12回の公判で、多くの証拠書類、鑑定意見書により本事案の論点を多角的に掘り起こし、原告本人尋問、原告意見陳述を通じ、様々な立場から、それぞれの経験、生き様・実存を示して具体的な権利侵害、法的利益の侵害の事実の立証をしてきた。だが。裁判所は、これらの証拠の重さを受け止めることなく、安倍首相の靖国参拝によって、原告らに権利侵害、法的利益の侵害は発生していないとして、原告の訴えを退けた」
「このような行政追従姿勢こそが、閣僚や国会議員が大挙して靖国神社に参拝することを放置、あるいは容認・助長し、政教分離体制が崩されていく原因となっている」と指摘。「裁判所は人権の砦として自らに与えられた役割を果たしていない」と言葉を強めた。(2月25日号で詳細)