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 聖書に基づきながら、子ども、中高生の心と成長に、どのような関わりや語りかけができるか。SMILEFULL DAYS 1 今日から、笑顔で歩み始めるための12の物語沖崎学著 いのちのことば社千404円税込 B6変でキリスト教主義学校の宗教主事の著者は、イエス・キリストのたとえ話を用いて挑戦した。各物語を話し言葉で語り直し、「本当のなりたい自分」「いろんな答えの出し方」など高校生を取り巻く悩み、疑問、願望などと結びつけ、羊飼い、主人、王、花婿との関係を通して、神と人との関係、人と人との関係を考える。

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 キリスト教教育をさらに広い視野で学ぶには朴憲郁先生献呈論文集 恵みによって生きる人間の形成 キリスト教教育の理論と実践上野峻一・田中かおる編著 日本キリスト教団出版局 2千808円税込 A5判。東京神学大学・朴憲郁教授退官を機にした教え子たちの論集だ。各著者は教会牧会や幼稚園、キリスト教学校の現場に立つので、歴史、理論、神学に基づきつつ実践や事例が豊富だ。子どものための説教例とその添削、聖書に学ぶ教育の使命、地方教会の可能性、平和教育、ルターの教育観、キリスト教神学における子ども観の変遷、教会学校史、日韓比較、平和教育の方法など。

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 教会教育にあっても、個人の成長においても陥りがちなことに形式主義がある。律法主義、神秘主義、心理学主義、社交主義…など福音のある局面を表しながらずれがあるという。『人はどのようにして変わるのか』ティモシー・S・レイン、ポール・デーヴィッド・トリップ著 田口美保子訳 ヨベル 千80円税込 A5判は、そのような状態について自己吟味を促す。社会生活、家庭生活、人間関係など具体的な事例から出発して、神との個人的な関係、共同体でのあり方、聖書の全体像を学べる。最終章では教会の事例で各ポイントを再確認し、検証の材料にする。

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 心の複雑さを「部屋」にたとえながら、閉じること、開くこと両方の意味を考えていくのが改訂新版 心の部屋を空けて』堀肇著 いのちのことば社・フォレストブックス 千296円税込 B6変。「人はみな同じプロセスは歩まない」「『明るくはきはき』だけがすべてではない」。牧会者であり心理カウンセラー、大学教員である著者が人々の心の悩みに直面し考えたことをまとめた。読みやすいエッセイのスタイル。個人の悩みの背後に現代社会の人間関係の希薄化、効率主義、生産至上主義の問題があると指摘する。2006年初版の改訂版。新たに3つのエッセイを加えた。

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3月4日号紙面:「言葉」生む旅を共に ヤンシー氏来日 記念出版2018年2月23日

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