クリスチャン音楽家たちによる福音宣教の働き「ユーオーディア」(柳瀬洋代表)が結成30周年を迎え、6月2日、「30周年記念感謝会」を、東京・千代田区のお茶の水クリスチャン・センターで開いた。現在400人を数えるメンバーの中から様々に結成されたユニットが絶え間なく賛美を捧げる中、祝辞と説教のみ言葉で、その歩みを振り返り、主への感謝の時となった。
感謝会は、アルペンホルンの開会ファンファーレで幕を開け、ピアノによるオープニング賛美に続き、ナレーションと映像で30年の歩みを振り返った。
1988年、ミクタムレコードの企画による「クラシック福音コンサート」のために6人のクリスチャン音楽家が集まり、このメンバーによる賛美アルバム「ユーオーディア」をリリース。「ユーオーディア」とは「最上の香り」、聖書では「キリストの香り」という表現で使われる。このアンサンブルは「ユーオーディア アンサンブル」と名付けられ、2年後にはユーオーディア管弦楽団・合唱団が誕生、「ユーオーディア賛美の夕べ」を毎年開催している。04年には音楽教育のための「ユーオーディア・アカデミー」を設立、05年にはタイ、バンコクに「ユーオーディア音楽宣教センター」を開設し、その働きは世界各地に及んでいる。
ポップスとクラシックの壁無くした
ユーオーディアの顧問を務める村上宣道氏は、その日本の教会への貢献として、▽礼拝の中に賛美を正しく位置づけ音楽レベルを向上させた、▽音楽によって多くの人に福音を届けた、▽本来あるべき一致をその働きを通して証ししてくれた、などを挙げ、「音楽ミニストリーは教会の働きとして、みなが担いサポートすべき」と語った。
ユーオーディアは事務所を日本ナザレン教団三軒茶屋教会内に構え、同教団と音楽宣教協力関係を結んでいる。その橋渡しとなった同じく顧問の日下部繁氏は「神様からの不思議な出会いを通して深い交わりが与えられた。これからも応援団長として、遠くから祈っていきたい」。
ユーオーディアのタイでの活動を支援しているアジアケンディグループCEOの遠藤賢三氏は祝辞を寄せ、「宣教の思いを変わらず持ち続けて欲しい。これからも応援する」。
祝辞を代読するアジアケンディジャパン社長の遠藤稔氏
ミクタムレコードの高叡華氏は、ユーオーディアの功績を「ポップスとクラッシックの壁を無くした」「音楽大学卒業生にキャリアの道筋を示した」「アカデミーを通して若者たちに希望を与えた」と語った。
スペシャルゲストの小坂忠氏は、「君は素晴らしい」「勝利者」「My Tribute」をメンバーとともに賛美した。
人にでなく神に向かう賛美
最後にユーオーディアチャプレンのバーニマーシュ氏が詩篇96篇から説教。「ユーオーディアの賛美は人にではなく常に神に向けられ、人々を神への礼拝に導くものだった。従順に福音宣教に従い救いを告げ知らせてきた。それを神が喜ばれたのだ」と語った。
通訳の川島輝子氏と
フィナーレはメンバー全員と会衆一同で「なんという喜び」「マジェスティ」を賛美。会場はキリストの香りで満ち溢れた。