04宗教05障害

　日本の教会が抱える課題は、地域との関わりとその中で直面する宗教観の溝だ。仏教系大学で仏教や宗教学を学んだ著者は①で、仏教、神道とキリスト教を神観、人間観、人生の目的、死、来世などの面で比較。日本人の心情理解の必要とともに、キリスト教信仰の内実を確認すること、生活文化を形成することを勧める。さらに著者は教会を訪れた障がい者との出会いから、福祉理解を深め、社会福祉士、精神保健福祉士、相談支援専門員の資格を取り、社会福祉法人とＮＰＯを設立。教会が地域の拠点となる取り組みを実践した。②はその歩みと、聖書理解、制度や組織など実践面もガイドする。両書各100項ほどで要点を押さえる。

①『知っておきたい日本の宗教とキリスト教』

②『障害者と共に生きる教会をめざして』

勝本正實著　いのちのことば社　各1,296円税込　四六判

 

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