みうらまいこさんは2013年11月に上京し、音楽活動を始めた愛知県名古屋市出身のクリスチャンシンガーだ。クリスチャンホームで育ったクリスチャン2世でもある。もともとはクラシック畑で、小学校の時にトロンボーンと出合い、以後、トロンボーン奏者を目指して、中学、音高、音大で学んできた。卒業後のフリーランスでの演奏活動を含めると、トロンボーン生活は17年になる。「トロンボーンは好きで始めました。楽しい時もありました」とまいこさん。しかし、トロンボーンは、「音の出るツボを外すと、出なくなったり、変な音が出てしまう」という楽器で、オーケストラや演奏会の舞台では、常に音が出なくなる恐怖にさらされ、過度の緊張感とパニック状態に陥っていたとまいこさんは語る。
 一方、18歳の時に森山直太朗さんの「さくら」の曲を聴き感動。音だけの世界にいたまいこさんにとって、歌詞付きの音楽は新鮮だった。「歌詞が入って来て、情景が浮かんできた。3分45秒ほどの曲なのに、1本の映画を見たような充実感を覚えた。こんな音楽(ポップス)があるんだと思った」。試しに自分でも作詞作曲してみたら、「1日に3曲も作れた。とっても楽しかった」という。
 そんなまいこさんは27歳の時、大きな決断をする。ずっと続けてきたトロンボーンをやめ、シンガーになるために東京へ行くことだった。友人知人もいない中、飲食店でアルバイトをしながら、ライブハウスなどで自作の歌を歌い続けた。やがて、応援してくれるファンも増えてきた。上京して1年後の2014年には歌のコンテスト「第5回シンガーガールズコレクション」にも出場。予選を勝ち抜き、港区台場にあるコンサートホール「Zepp 東京」で行われた決勝のステージでは2位に入った。(詳細は本紙、福音版で)
写真下左=トロンボーンを吹いていた頃。 写真下右=ライブで歌うまいこさん。