震源地に比較的近く、震度6強の揺れが襲った追分めぐみチャペル(菅原ひかり牧師)=勇払郡安平町追分若草3ノ239ノ2=の菅原ひかり牧師と連絡が取れた。9月6日は道内のほぼ全域で停電が発生し、連絡が取れなかった。
「6日未明に激しい縦揺れが襲った。地震直後、まだ薄暗い中、一人暮らしをしている信徒の方に電話をし、安否確認のために車で町内を回った。まだ余震が続いているので、7日、8日夜はいつでも逃げられるよう、靴を履きながら就寝した」という。礼拝堂は、白壁に亀裂が入る、ピアノが動く、講壇後ろの椅子が倒れる、花瓶が倒れ散乱する、入口近くの本棚が倒れるなどの被害に遭った。2階の牧師の住居部分も棚が倒れる、棚にあったものがみな落ちるなど、ぐちゃぐちゃだという。
9日の礼拝は無理だと思ったが、近所の人たちが1階の礼拝堂部分の片付けをしてくれたことと、一級建築士がOKが出たことで、「大人3人で礼拝を守ることができた」。教会の地域は、10日時点で電気もガスは復旧しているが、水道はまだ復旧していない状況だ。だが、8日に母教会の札幌新生キリスト教会の岡田順一牧師が、水と食糧を持ってきた。10日には「教会の営繕委員の信徒さんたちが来て片付けを行っている」という。
祈りの課題としては、①余震がまだ続いているので、大きな余震が来ないように、②被害の大きかった厚真町に、教会学校の卒業生がいる。彼は親と一緒に避難所から介護の仕事に出かけている。彼らのために。③台風21号、今回の地震と二重の被害に遭い不安を覚えている町民のために、お祈りしてほしいと養成した。