今年の4月から小学校で始まった「特別の教科 道徳」。来年4月からは中学校でも始まろうとしている。では、実際の「道徳」授業とはどういうものなのか。「2018年度 全国キリスト教学校人権教育関東セミナー」(全国キリスト教学校人権教育協議会〔全キリ〕関東委員会主催、NCC教育部共催)が10月27日、東京・新宿区西早稲田の日本キリスト教会館で開催。公立学校で「道徳」の授業をしている2人のクリスチャンの小学校教員を招き、「『特別の教科 道徳』を考える─公立学校の現場から─」をテーマに話を聞いた。
 講師は横浜市立小学校教員の飯島敬子氏(シャローム福音教会員)と東京都立小学校教員の藤田直彦氏(バプ連盟・恵泉バプテスト教会員)。飯島氏は評価の仕方については「『友達の意見を考えることができた』『友達の意見を聞いて自分の考えをもう一度見直すことができた』などの内容記述の評価で、子どもの『道徳性』について評価したり言及しない」、藤田氏は「道徳を専門にしている教員や文科省の中でも道徳の評価に反対する人は多かった。だから、今回も評価は文章表現に落ち着いた」と話した。(11月11日号で詳細)