卓球用いて子ども伝道 東京ライトハウスチャーチ卓球スクール 多くの教会で「ピンポン伝道」を


同教会では、卓球スクールを火曜日から金曜日の午後4時半から6時まで行っている。記者が訪問した日は、スクールの時間外でも地域の中学生たちが集まり、一対一、二対二の試合形式で卓球を楽しむ中学生の姿が見られた。卓球好きの彼らにとって、学校帰りに教会で卓球をすることが生活の一部となっているようだ。
別の卓球台では、小学生の男の子がマンツーマンでコーチから卓球の打ち方の基礎を学んでいた。最初は近くでピンポン球を打ち、だんだん距離を伸ばしていく。打ち損じては、またやり直す。その繰り返しだが、結構楽しそうだ。
同スクールには定員11人在籍。70%以上が地域の子どもたちで、キャンセル待ちの子もいる。「初めはクリスチャンホームの子2人で始まりましたが、環境がいいということで部活の子どもたちが入るようになり、一時クリスチャンホームの子がゼロになって部活の子どもたちばかりになりました。最近またクリスチャンホームの子3人に声をかけ、新しく入ってもらったばかりです」
「上級クラスの子どもも教えている。コーチのレベルは高くなかったが、購入した卓球マシンの助けを借りつつ指導した」とも話す。「本当のスクールでは、コーチが球出しするが、それにも技術が必要です。でも、その技術もなかったので、始める時にアドバイスをいただき、購入しました」
「始めて4年目になるが、少しずつ実が見えてきている」と語る。「地域大会で入賞するレベルになりました。地域の中学生2人が受洗し、ほか2人が信仰決心しました。また受洗者の一人がコーチとして研修中です」
9月には、本郷台キリスト教会や国分寺バプテスト教会などと一緒に、第1回卓球交流会も開催。「卓球ミニストリーを行っている他教会と一緒にやっていこう、というスタートラインに立った感じです」と先を見据える。
峯口さんはこれまでの経験から、卓球ミニストリーの可能性を実感。「多くの教会が『ピンポン伝道』を始めてはどうか」と提案する。
「卓球は年1回でも実施する人の数は競技系のスポーツでは最大。日本卓球協会への小学生の登録者数は110%増。しかも世界ランキング10位以内の日本人選手(男女)は4人、18年にはTリーグ開幕、20年東京オリンピックではメダルが期待される競技種目です」
「一方、プレーする場所がない、公共の体育館など、なかなか予約が取れないなどの卓球難民がいます。しかし、多くの教会には卓球台がすでに設置済みで、卓球経験のある牧師先生や卓球好きの信徒の方もたくさんいます。ここに卓球を通じて教会が地域に入り込む余地があるのではないでしょうか」
世代を超えて行える点、コーチと選手との濃厚な人間関係が築ける点にも注目する。「超高齢化が叫ばれている昨今ですが、卓球は年輩の方でも、若者に勝てるスポーツです。子どもや若者がいなくなってしまった教会でも、卓球を通じてまた子どもを呼べる可能性があります。さらに卓球は一対一を基本とし、集団レッスンでも少人数なので、生徒や練習相手との人間関係が築きやすい。おのずと個人的に福音を伝えるチャンスも多く、弟子訓練もしやすいのです」
「卓球ミニストリーは、卓球台が置けるスペースがあればできるので、教会の規模の大小に関係なく始められます。私たちの教会のように、卓球を通じて福音宣教を志す教会が起こされることを願っています。私たちも他教会とも交流を深めながら、この働きを広げていきたい」と抱負を語った。
URL http://www.cog.jp/tlc/

4年間で2人が受洗した