新型コロナウイルスの影響が国内外に出始めている。

韓国では、政府が宗教集会の自粛を要請したことを受け、ヨイド純福音教会、オンヌリ教会、ハレルヤ教会など、礼拝出席者数1万人以上のメガチャーチは、3月中旬か、状況によっては3月いっぱいまで会堂での礼拝は行わず、代わりにオンライン礼拝に切り替えた。ソウル在住の高見澤栄子氏(トーチ・トリニティ神学校宣教学教授)は「クリスチャンのアイデンティティーを主日礼拝で保持してきた韓国人にとっては、大きなこと。いろいろなグループが悔い改めの祈りをしているとも聞いている」と話した。東京・新宿区にある東京オンヌリキリスト教会(福澤牧人牧師)も3月1日の礼拝からオンライン礼拝に切り替えた。

イタリアのミラノにあるミラノ賛美教会(内村伸之牧師)では、市からの要請により、3月1日の礼拝を休んだ。「教会設立以来始めての措置」と言う。「ウイルス感染拡大が止み、礼拝が再開できるように、東洋人差別につながらないように」と祈りを要請した。

シンガポールでは、牧師夫人の平出朋美ウォング氏によると、「アッセンブリー・オブ・ゴッド教会で感染者が出、そのシニアパスターが感染したため、数千人規模の大きな教会のいくつかでは、礼拝を中止し、オンライン礼拝を続けている」と言う。「私どもの教会でも、ピークのときやは子供たちと2週間教会に行かず家で礼拝をしていた。出席者はいつもの半分くらい。今もオンライン礼拝と実際の礼拝とが同時進行している。説教を前撮りして信徒がダウンロードし見られるようにしている」。「必要のない恐れから守られるように。教会や学校関係者など大勢集まる場所を仕切る方々に、良い知恵が与えられ、危機を乗り切られますように」と祈りを要請した。