【新型コロナ関連】オーストリア 礼拝・集会は自主的休止 動画でメッセージ届ける レポート ウィーン日本語キリスト教会牧師 髙橋眞治
3月3日にオーストリアの首都ウィーンから直行便で羽田に一時帰国しました。その時点では、イタリアからオーストリア西部のチロル州在住の男性2人が新型コロナに感染し隔離治療に入り、またイランから戻った男性が発症し隔離治療に入ったとの在墺日本大使館情報でした。
4月7日の時点では、オーストリアの国内感染者11,907人、亡くなった人204人で、治癒を受けた人は2,998人。既に首相からテレビで非常事態宣言が出され、市民生活に詳細な規制が行われています。教会は人が集まる所なので、礼拝や集会は行政の指示に従い休止しています。ウィーン日本語キリスト教会月例会も礼拝を休止し、休止期間中はYou-Tube動画による牧師礼拝メッセージを個人個人で聞くことでしのいでいます。メンバーはみな御言葉に渇いているので、しっかり聖書メッセージを送信しています。LINEの無料電話で毎週話をし、教会の方々の状態を把握するよう努めています。教会員及び家族には、今のところ感染者は出ていないと聞いています。
私たちの教会は音楽関係の方々が多いので、コンサート、オペラは当然休止になっています。ただし、スーパーは営業しており、生活物資が無くなる事態は起こっていません。なくなればすぐ補充されるよう備蓄されているので、パニックは起こっていません。
3月に一時帰国したのは、支援をしてくださっている教会へのデピュテーションのためで、現在、各教会を回り、ウィーン日本語教会の状況も伝えています。
礼拝が休止になって気付くことは、礼拝は兄弟姉妹たちが互いに神の民であることの確認の場であることです。欧州にある30余の日本語教会が私たちも含め、この困難の中でも福音を伝えて行く使命を保って行きたい。ウィーンから東欧へ、中央アジアへ、中国へ、そして日本へと世界宣教のネットが結ばれるよう祈って取り組んでいます。
写真=ハンガリー方面から明けて行くウィーンの夜明け