新型コロナ対策で、多くの教会で教会学校(CS)の中止となり、子どもたちとのつながりをどう持続するか、子どもたちにどう聖書に触れてもらうかが課題だ。

このような中、青少年向けのメディア伝道団体ワンホープは、Youtubeを活用した「こども聖書クラスオンライン」(Youtubeで検索)を4月5日から配信。毎週日曜日の朝8時から配信する。「こども聖書アプリ」のアニメーションを活用した10分程度の動画で、聖書のお話、クイズ、暗唱聖句などを盛り込んでいる。5日はイエス・キリストが十字架にかかり、墓に収められるまでの場面。12日は復活のイースターの場面の予定だ。

映像では担任の「みっくん」(ワンホープスタッフの石倉満さん)がリード。軽快な音楽や効果音で見やすい映像になっている。なるべく幅広い教会で受け入れられるよう、内容も吟味。監修は杉本玲子さん(町田クリスチャンセンター教育牧師 / 聖契神学校「キリスト教教育」担当)が務めた。

クイズはアンケートフォームで回答し、連絡先を登録してCSの先生のメールに届くようにして、CSのコミュニケーションを励ます。「映像を見たあとにLINEなどで、感想を言い合ってもいい」と勧める。「ワンホープはあくまでCSを支える立場。新型コロナが収まっても『動画を見れば、教会のCSに行かなくてもいい』ということにならないように、CSを励ます働きをしていきたいと思います」

映像を制作した石倉さんは、元々「こども聖書アプリ」を活用したオフラインの教材を制作していた。
「多くの教会では、礼拝の動画配信が精いっぱいで、子どもたちまで手が届かないという所が多いのではないか。動画が得意な人がいる教会では様々できるが、そんな余裕がないということが多いと思う。今回私も始めて動画制作をしてみて、なかなか大変。これを一つ一つの教会でやるのは厳しい」という問題意識があった。「子どもが見て楽しいものにしようと工夫した。ご家庭で共に見て、CSの先生や仲間たちと共有してもらえたらと思います」

12日は、8時からの配信とは別に8時45分から特別版のゲームなども配信されるという。

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