家や職場の未使用マスクを医療現場へ ミッションからしだねが呼びかけ

京都市山科区の社会福祉法人ミッションからしだねでは、新型コロナウィルス感染拡大による物資不足の中で尽力している医療現場の人々の元に、家や職場にある未使用の使い捨てマスクを届ける活動を開始した。インターネットなどで呼びかけを始めると、目標枚数の千枚はあっという間に突破。4月20日には、発熱外来のある左京区の中核病院、日本バプテスト病院に届けて喜ばれた。中小規模の病院はさらに困っているという声がある。

呼びかけに応えてマスクが寄せられている
日本バプテスト病院にマスクを届ける

今後も多くの医療現場に届けたいと、呼びかけを続ける。防護服に応用できる雨合羽なども集まっている。寄品してくれた人には、コーリンベルトで有名なコーリン株式会社(京都市)のクリップを使った、手作りマスクの作れる「クリップ付きマスクひも」のセットが交換品として届く。趣旨に賛同した特定非営利法人オペレーション・ブレッシング・ジャパンから、材料費の一部に対して助成を受けることができた。からしだねワークス就労支援事業では、かねてからこのコーリンベルトのクリップを組み立てる仕事を請け負っている。

からしだね館はこれまで、頻発する災害に向けて「市民レベルでできること」を模索してきた。ウィルス感染という新しい形の「災害」にこそ、市民レベルのソーシャルワークの力を発揮しよう、マスクと共に現場の人々や患者さんに祈りの「こころ」を届けようという、スタッフらから上がった声が形になった。坂岡隆司理事長は「今必要なのはこころがつながるということです」と、大きな反響を喜んでいた。

http://www.karashidane.or.jp mail:karashidane@able.ocn.ne.jp

未使用使い捨てマスク送り先は〒607-8216京都市山科区観修寺東出町75 ミッションからしだね「マスク担当者」宛。持ち込みや回収もできる。問い合わせは℡075・574・2800 fax075・574・0025 材料費・送料のための寄付も募集している。郵便振替=口座番号00970-2-222380 加入者名「社会福祉法人ミッションからしだね後援会」