7月19日号紙面:オープン記念講演で樋野氏 クオリティ・デスをお茶話で がん哲学外来カフェin世田谷深沢
オープン記念講演で樋野氏 クオリティ・デスをお茶話で がん哲学外来カフェin世田谷深沢
「がん哲学外来 メディカル・カフェin世田谷深沢」(代表・月岡邦彦)が6月27日、東京・世田谷区駒沢の日基教団・深沢教会でスタート。がん患者やその家族の対話の場「がん哲学外来カフェ」の提唱者、樋野興夫氏(順天堂大学名誉教授)を招いてのオープン記念講演が開かれた。当日は講演と共に樋野氏への質疑応答の時間が設けられ、参加者からの感想や質問が多数寄せられた。その感想や質問に対し、時にユーモアを交え、時に含蓄ある言葉で、樋野氏は応答した。(7月12日号で一部既報)
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「5年前に肺がんの切除手術を受けたが、2年ほどで再発。治験を受けたが、副作用が強すぎて中断。その後、抗がん剤や放射線治療を受けて今に至っている。あまりがんと闘う気持ちにはなれません」
そんな感想に対し、樋野氏は「優先順位を変えるのが大切」と話した。「今まで悩んできたことと別のことを優先順位に上げること。いかにがんと共存するか。おとなしくしない〝不良息子〟とディスカッションすればいい。人間関係でも、人は嫌な人間を排除しようとするが、そんな嫌な人間を認めてみることだ」
「できたら一人で家で死にたいが、地域差もあり、医療のネットワークを持っていない状況では不安だ」という声には、「自分の家族は人に見てもらったほうがいい。人の家族は自分で見たほうがいい」、、、、、
「がん哲学外来 メディカル・カフェin世田谷深沢」は毎月第4土曜日午後1時から、深沢教会で開かれる。申し込みはEメールgt_setagayafukasawa@yahoo.co.jp 月岡まで。