コロナ禍 仕事の混乱にどう対応したか キーワーカーへの感謝の思い強まった Lightプロジェクト

様々な分野の仕事に影響を与えている新型コロナウイルスの感染拡大。イエス・キリストの光を日本の働く場にもたらすことを目指す「Lightプロジェクト」(ディレクター:サックス知子)は、米ニューヨーク市にあるリディ―マー教会(創始者:ティモシー・ケラー)の教会開拓機関の中のグローバル・フェイス・アンド・ワーク・イニシアティブが制作した「コロナウイルスによる仕事の混乱のツール 福音の希望を適用するモデル」を翻訳し、一部日本の状況などを追加・変更して作成。日本の教会開拓機関City to Cityジャパン(ディレクター:デイミアン・グレイトリー)とパートナーを組み、コロナ禍の中で仕事に不安を覚えている働くクリスチャンに向けプレゼンをした(7月5日号で既報)。今回は、プレゼンを受けた参加者がその後、コロナ禍で仕事がどんな状況になり、どう対応したか、スモールグループでのディスカッションの一部を紹介する。【中田 朗】

記者が参加したスモールグループでは、名古屋にある老人介護施設でケアマネージャーをしている宮本英樹さん(マスタードシードクリスチャン教会名古屋会員)、協力牧師の島谷知明さん(マスタードシードクリスチャン教会神戸)、外国人に日本語を教える日本語教師の森本聖美さん(オール・ネイションズ・フェローシップ会員)、一般企業に勤めている大原早人さん(改革長老・武庫之荘教会員)が参加した。
最初に宮本さんが、今の仕事の現状を語った。「うちの施設ではコロナ陽性の方は出ていないけれど、いつでも対応でききる体制で動いている。愛知県では新規感染者はそれほど出ていないが、第二波が来るだろうという前提で動いている(6月当時)。職員も手洗い、うがいはもちろん、県外に行くことはやめようと自粛している。人のいのちを預かる仕事なので、自分たちが相手に感染をさせてはいけないと、いつも緊張して仕事をしている」
島谷さんは「どうやって教会を通常の形に戻していくかをいちばん気にしている」という。「私たちの教会はベビーラッシュで、赤ちゃんや小さい子がいる家庭が増えてきている。でも、そういう家庭に礼拝に来てもらうのは危ないし、来るなとも言えない。教会に来ることに躊躇(ちゅうちょ)しておられる方に、『来て』というメッセージをすると、かえって追い詰めることになる。礼拝も当分、オンラインとリアルの二段構えでやっていかないと、、、、、、

2020年8月2日号掲載記事