日本福音同盟(JEA)宣教委員会主催による「JEA宣教フォーラム2020」が9月29、30日、オンラインZoomミーティングにより開催。30日の主題講演Ⅰでは中西雅裕氏(ホーリネス・横浜教会牧師)が「コロナウイルス禍での教会~宣教の課題と可能性~」と題して講演した。

中西雅裕氏

中西氏は、新型コロナの影響によって教会活動のすべてが休止を余儀なくされたことを、「強制終了ではなく、神がリセットボタンを押されたと受け止めたい。集会・活動、教会観、私たちの信仰、宣教方法を見直す機会としたい」とし、「もう以前には戻れないし、戻そうとしてはならない。神様は何を変えようとされているのか、御心を求め、御声を聴いていくことが大事」と強調した。
横浜教会の様子や対応から「教会員の信仰が振るわれていることを感じる」「若者たちの礼拝離れ」などの懸念も。「直接教会員や求道者との関わりが持てない分、一人一人のために祈る時間は多くなった」と証しした。
また、インターネット礼拝が普及する中で、「今までの会堂で捧げる礼拝は、ある意味強い人中心の礼拝であった。インターネット礼拝はもっと多くの人が礼拝をささげる可能性を開いているのでは」と自身の気づきを述べ、さらに「今まで教会に来ていなかった家族を巻き込んで御前に出るきっかけとなった」という効用の部分と、「視聴者数を調べてみると、必ずしも多くの人が聖日の午前中に見ているわけではない。自分の都合に合わせて捧げる礼拝でよいのか」と懸念の部分を指摘。今後の可能性としては、「会堂中心主義から小グループ中心、家の教会への移行が進むのでは」と予想した。
最後に「この事態が収束した後、何が残り、どのように好転しているのか、主の御業に期待します」と結んだ。

中西氏の講演を受け、三浦春壽(JECA・キリスト教朝顔教会主任牧師)、吉川直美(シオンの群教会主任牧師)、岩上敬人(JEA総主事)の各氏が応答した。

中西氏(上段右)の講演に岩上(上段左)、三浦(下段左)、吉川(下段右)の各氏が応答

主題講演Ⅱでは、小平牧生氏(兄弟団・西宮教会牧師)が「JEC7に期待されるもの」と題して講演。羽鳥頼和(JECA・自由が丘キリスト教会牧師)、畑中洋人(同盟基督・石神井福音教会牧師)、大嶋重徳(鳩ヶ谷福音自由教会牧師)の各氏が応答した。(10月18日号以降で詳細)