災害支援に多種多様なオプションを コロナ禍でいかに支援活動するか? キリスト全国災害ネット第2回会合

これから起こる大地震、台風・豪雨などの大災害に備え、発災時に協力するための全国ネットワーク「全国キリスト災害ネット」(全キ災、北野献慈代表)の第2回会合が10月13日、オンラインで開催された。当日は全キ災に加盟する34の教団・団体・災害支援ネットワーク(うち新加盟6)などから約50人が参加。全キ災発足からこれまでの経緯説明、市來雅伸氏(九州キリスト災害支援センター〔九キ災〕)による九州南部豪雨被害災害支援活動の報告、「コロナ禍」での災害支援などをテーマにしたグループディスカッションが行われた。【中田 朗】

片山氏

最初に片山信彦氏(ワールド・ビジョン・ジャパン常務理事)が奨励。「足りないところ、できないことは多々あると思うが、夢と情熱をもってこの働きを続けていくことが大事ではないか。ラインホルト・ニーバーの祈りにあるように、変えられないものを受け入れ、変えられるものは変える勇気を持ち、この働きを注意深く進め、共に真摯に分かち合いながらベストの道を歩んでいきたい」と語った。

市來氏

市來氏は、発災の7月4日から人吉ベース開設、9月30日に閉めるまでの約3か月の支援活動で「作業件数30件、ボランティア343人(40教会)、物資受益者230人に上った。コロナガイドラインに則り、岡山キリスト災害支援室、熊本ハーベストチャーチ、熊本東聖書教会、有明バイブルチャーチから各1人ずつ、石巻クリスチャンセンターから2人の臨時長期スタッフ、その他2人と、臨時長期スタッフ8人が派遣された」と報告。県内のボランティアだけで活動を行わなければならず、「ボランティアの募集に制限がかかった。作業チラシの配布ができなかった。炊き出し等ができなかった」などの足かせがあったと言う。一方、県外からボランティアとして来れない半面、支援物資や支援金が多く集まった、長期スタッフ派遣による安定した作業計画立案、全キ災の一元的情報発信による迅速かつ効果的な情報共有、熊本チャーチネットワークとの連携によるボランティアの確保、などの良かった点も挙げ、、、、、、

2020年11月1日号掲載記事