いろんなかたちで農業にかかわって 環境と教会を考える15 大村真理さん

環境や持続可能性のテーマに日本の教会はどう取り組めるか。横浜市で有機農業に取り組む大村真理さんに聞く4回目。
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横浜市郊外の丘陵を上がったり、降りたり。住宅街を抜け、川沿いの低地に二つ目の畑があった。ここではサツマイモを栽培していた。「畑ごとに栄養分、土質の違い、それぞれくせがある。土によって相性が良い野菜、悪い野菜がある。植え方も考えています」

マクロを使った畑

マクロを使わない畑

昨年から土の保護に使うマルチシートを使うのをやめた。「マイクロプラスチック問題が社会的に叫ばれてきているし、実際収穫後の回収は大変。マルチを使わなくても作物が旺盛に育ってきたので、これはこれでありかな、と思っています」
「いろいろやっていると分かることがある」と言う。「植物ごとに違う部分はあるけれど、成長の上で、変わらない根底の部分がある。その上で、地域ごと、種類ごとに育つタイミングは違う。栽培に関する本に書いてあることとも微妙のズレがあって、まったく同じにはならない。やってみないと分からないんです」。季節や天候の変化にも敏感になったという。
聖書の読み方が深まった。「聖書には農業に通じる自然の秩序と真理を説いているところが多い、、、、、、

2020年11月8日号掲載記事