「こんなときだからこそ笑顔に」 奈良と大阪でゴスペル落語会

ミニゴスペル落語会で露のききょうさん

コロナ禍に笑いで免疫力アップをと、奈良と大阪でゴスペル落語会が開かれた。
10月24日に奈良市の落語喫茶古々粋亭で開かれたのは、クリスチャンのアマチュア落語家集団「福音座」の奈良公演。ぶどうの木キリスト教会の若竹孝行牧師を中心に練習してきた、聖書を題材にした創作落語を披露した。古々粋亭はプロの寄席だが、この日は初めてアマチュアが高座に上がった。
東京から参遊亭遊助こと豆生田信一さんが初参加。聖書を落語で伝えたら教会の敷居がまたぎやすいかもと、もともと芝居好きを落語に生かし、様々な場所で“口演”している。今回もザアカイのエピソードを情感たっぷりに演じて客席をひきつけた。地元関西の出演者も、それぞれの持ちネタを個性豊かに表現した。若竹牧師は「落語を通して神様のメッセージを受け取ってもらえたと思います」と、話していた。

福音座奈良公演

11月7日には大阪クリスチャンセンターで「ミニ・ゴスペル落語会」が開かれた。落語家で女優の露のききょうさんを中心に毎年6月に開いていた落語会はコロナ禍で中止となったが、「こんなときだからこそ、少しでも皆さんに笑顔になっていただきたい」と、今回縮小して開催。会場に足を運べない人のためにライブ配信も行った。
“おしゃべり賛美家”として活躍する西宮北口聖書集会正教師の菅原早樹さんが賛美し、太神楽の豊来家大治朗さんのみごとな曲芸が会場を沸かせた。伝道ツールとして落語を勉強したという、活けるキリスト一麦西宮教会牧師で祝福亭一麦こと坂口将人さんも楽しく演じた。今年芸能生活40年、落語生活20年を迎えたききょうさんは、古典落語をアレンジした聞きごたえある噺(はなし)を2席披露した。