日本ケズィック・コンベンション60周年へ “聞く”“似る”“宣教”への献身 今年はオンライン開催で

聖書の講解説教を重視し、クリスチャンの霊的深化と刷新、聖別を追求してきた「ケズィック・ コンベンション」が、今年60周年を迎えた。2月6日の沖縄大会から始めて、24日からは「第60回日本ケズィック・コンベンション」が東京大会と共催で予定され、オンライン配信も交え、4月29日まで全国各地域で開催される。60周年を迎えるにあたり、元英国ケズィック委員長のジョナサン・ラム氏がメッセージを寄せた。

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英国発祥の“ケズィック・コンベンション”は、1875年に英国北部にある湖畔の村「ケズィック」において始まった。「みなキリスト・イエスにあって一つ」(ガラテヤ3・28)をテーマとし、「バイブル・リーディング」と呼ばれる聖書講解説教を通して聖書の御言葉に聴き、キリストの似姿に変えられる生き方を確認する。そのムーブメントからは、F・B・マイヤー、アンドリュー・マーレー、C・H・スポルジョン、ハドソン・テーラーなど、著名な説教者を輩出してきた。
日本では、1962年に開催されたクリスチャン修養会「日本キリスト者聖会」が基盤となり、翌年から「日本ケズィック・コンベンション」として開催されるようになった。現在は、沖縄、九州、大阪、東京、東北、北海道の6地区で10の集会が開催されている。

 

ビデオメッセージの中でラム氏は、次のように語った。「日本のケズィックが60周年を迎えられたことは、素晴らしい歴史であり、これからもこの働きが続けられることを心から願っています。

三つの大事な目的がケズィックにはあります。“神のことばを聞くこと”“神の御子に似た者となること”“神が下さった宣教の使命に仕えること”。日本のケズィックが、これらすべてを求め続けておられるのを見るのはすばらしいことであり、大きな励ましです。毎年多くの場所で神の言葉を忠実に教え、御子に似た者となることの重要性を強調しておられますし、神を畏れ、聖さにおいて成長し、献身を新たにすることを勧めておられます。日本ケズィックの働きそのものが日本宣教だと、私は思います。

クリスチャンが少数派の日本で、様々な教会が、地域を越え、一つになっているという事実が、私たちのイエスに対する献身、また福音への献身であり、それ自身がケズィックの日本宣教の大切な部分です。皆さんの働きに敬意を表します」

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事務局長の錦織寛氏(日本ホーリネス教団東京中央教会牧師)は本紙の取材に答え、次のように語った。「60年間、神様の恵みにより、こうして歩むことができたことを感謝している。今年は各地区ともオンライン開催という形になるが、今年ならではの恵みをいただけるのではと期待している。今までも“ケズィックを通して神様の恵みをいただき、献身した”という声をたくさん聞いている。オンラインでも、多くの方が神様の恵みにあずかり、主の前に主体的な決断をしてくださればと願っている。
私自身、通訳の奉仕をする中で、講師の先生方と親しい交わりをさせていただいたことは大きな特権だった。講壇から語られる御言葉だけではなく、普段の歩みの中での、誠実な姿を見せていただいた。毎年の大会準備のために、毎月集まっての交わりから教えられることも大きい。奉仕に携わることで、先輩の先生方と交わりをいただいたのは大きな宝だ。牧師たちだけでなく、毎年応援してくださる兄弟姉妹との親しい交わりも大きな楽しみだ。今年はオンラインなので、全国、全世界から参加でき、今まで参加してこなかった人が参加できるのではないかと、ケズィックの裾野が広がることを期待している」
大会の詳細は、ホームページから。https://keswick.jimdosite.com/