「平和をつくり出す人々の集い」で木村氏 「西川氏の歩み 継続、発展させよう」

政教分離を監視し天皇の戦争責任を問い続けるなど、9種類の運動の代表、事務局長として多岐にわたり活動してきた西川重則氏が昨年7月に亡くなってから半年。その西川氏から受け継いだことを共に確認し、受け継いでいこうと、「平和をつくり出す人々の集い 西川重則氏から受け継いだこと」が3月4日、東京・新宿区西早稲田の日本キリスト教会館で開かれた。日本キリスト教協議会(NCC)、NCC靖国神社問題委員会、靖国神社国営化反対福音主義キリスト者の集い、政教分離の会共催。当日は西川氏と20年間同じ教会で過ごしたという弁護士の木村庸五氏(改革派・湖北台教会長老)が講演した。
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最初に、西川氏が闘ってきたものを八つ挙げた。
①信教の自由・思想信条の自由の確保、政教分離原則違反の監視・是正(憲法20条、89条)、靖国神社問題、国による慰霊行為の違憲性の指摘、②平和主義の堅持(憲法9条)、有事法制・新安保法制批判、戦争と平和の問題とヤスクニ問題の緊密な関係の暴露等、③特定秘密保護法、共謀罪法、通信傍受法などの憲法に反する様々な法律の精査と批判、④アジア太平洋戦争における海外での被害の実態調査・把握、戦争による侵害・加害について詳細に学び、事実に基づく歴史認識と謝罪が一体となる形で被害者とつながる努力、⑤戦争の歴史を正確に知り、戦争責任を明確化。特に昭和天皇の戦争責任の明確化と天皇制についての批判的検討、⑥憲法違反の是正と改憲の動きに対する全国的反対運動を展開、⑦著作出版活動を通じ、①~⑥の記録を残し、運動を横に広げ、後世に受け継いでもらうため備える、⑧皇居周辺ツアー、靖国神社や遊就館見学の会をたびたび開催。

木村庸五氏

その上で、私たちが共有できるものとして、⑴国のために死ぬことを美化する靖国神社の問題性を暴露し、信じる自由・信じない自由を阻害し、信教の自由、思想・良心の自由を侵す政教分離違反行為と戦う、、、、、、

3月28日号掲載記事