「私は日本の文化を知って、福音が日本の文化にどのように表されているのか知りたいと願っています。日本人はどのように福音を見たり聞いたり、嗅いだり味わったり触れたりしているのでしょうか」。
著者は言う。本書は、日本文化、芸術の中にある福音の輝き、音色、香り、味わい、温かさを見せてくれる。何と言うことだろう…。抹茶の香り、金継ぎの器、漆、真珠、沈香…、これらのものから、私たちのために死んでよみがえって下さった方のお姿を見いだすことが出来るとは。私は、自国の文化、芸術のことを何も知らず、それどころか、西洋のそれよりも劣ると思い込み、興味すら持たずにいた。実に恥ずかしい…。
文化、芸術は、神の恵みの賜物、神の美しさ、福音が隠されている。
本書を読みながら、「Naming Grace」 という言葉を想い出した。「恵に名を付ける」日常の中に隠されている恵み、美しいものを発見し、味わい、愛(め)でること…。私たちは、美しいものに囲まれて生きている。神は、私たちの苦しみや悲しみ、目を背けたくなるような体験、すなわち弱さ、壊れ、傷、嘆きなど…からも美しいものを生み出される。神は、私たちが生きることを励まし、私たちの中に美しさを取り戻そうとしておられる。福音は、私たちとこの世界が美しさを回復すること。神は、私たちが今ここにある美しさを見つけ、造り、分かち合い、共に愉(たの)しみ喜ぼうと招いている。
本書は、私たちを、今置かれている場所、すなわち日本文化、芸術の中で、神の恵みの世界へ招き入れ、恵みの発見者にしようとしている。日本文化、芸術を取り上げ、その中に表されている福音を黙想する短い文章と振り返りを提供し、読者自身が黙想し、その味わいを豊かにすることが出来るようにする。
本書を読み、そこで感じ、味わったことを、親しい者たちと分かち合うなら、日本に生きる私たちに、神が下さろうとしている神の国の豊かさ、福音の香り、味わいを感じることだろう。
評・早矢仕〝じょ〜じ”宗伯=イエスの風牧師画家
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