熱海土石流現場で支援活動開始 神戸国際支縁機構
梅雨前線の影響で東海や関東を中心に降らせた非常に激しい雨は7月3日、静岡県熱海市伊豆山(いずさん)で大規模な土石流を発生させた。神戸国際支縁機構理事長、神戸国際キリスト教会牧師の岩村義雄氏は4日、現地に駆け付け、支援活動を開始した。以下は岩村氏の現地レポートから。
3日午前10時半頃、伊豆山ですさまじい土砂災害発生。伊豆山港の海で心肺停止状態の2人発見。伊豆山土石流が全長1キロ、最大幅120mで400棟近くが被害を受けていた。
4日、神戸から3人のボランティアが駆けつけた。コープ(生協)、社会福祉協議会、フードバンクなどからの支援物資をもって齋藤栄市長を訪問、室長から500人がホテルに避難と聞いた。安否不明も100人ほど。熱海市民のある被災者は、避難所であるニューフジヤホテルで「川のない山から土石流が押し寄せ、近所の家屋も流された」と恐怖体験を語った。アカオホテルには老人ホーム等の施設からの人たちが占めていた。ライフラインが解決するまで、生活するホテル避難は睡眠、食事、サービスが整っており、学校などの体育館にはない配慮が行き届いている。費用は市が負担するという。
「川が流れて行く所はどこでも、そこに群がるすべての生き物は生き、魚が非常に多くなる。この水が入ると、そこの水は癒やされ、この川が流れる所では、すべてのものが生きるからである」(エゼキエル 47・9、聖書協会共同訳)。
自然が損なわれることがない日本の原風景を取り戻すため、同機構は引き続き被災地の人たちと共生していく。