エキュメニカルな働きを通して、主にある平和を訴え続けた鈴木伶子(すずき・れいこ)氏が、8月5日東京都内の自宅で亡くなった。82歳だった。葬儀は近親者のみにより行われた。

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1938年、鈴木正久牧師の長女として誕生(鈴木牧師は67年に日本基督教団総会議長として「日本基督教団戦争責任告白」を発表した)。津田塾大学卒業後、関東学院中学校、女子聖学院高校で英語教諭を務める。日本YWCA総幹事、同理事長、日本キリスト教協議会(NCC)議長、平和を実現するキリスト者ネット事務局代表、国際人権規約完全実施促進連絡会代表、富坂キリスト教センター理事などを歴任。

2015年の戦後70年に際して本紙に寄せた文章の中では「イエス・キリストの教えは生き生きと私たちに語り掛けています。どれほど強く見えても時代と共に過ぎ去るものと、神様の御心による真実とをきちんと見分け、平和を実現する者として歩み続けたいと願います」と語っていた。

著書に『憲法九条を沖縄・アジアから見つめる』『戦争を知らないあなたへ』(いのちのことば社) 、『すべては神さまのプログラム』(新教出版社)、共著に『原発とキ リスト教』(新教出版社)、『最後の国民学校生』(永絵夢社)など。

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