MB教団「信仰告白」改正 女性教職承認も
日本メノナイトブレザレン教団(MB、船橋誠議長)は、その信仰告白「日本メノナイト・ブレザレン教団 信仰告白」を全面的に見直し、3月19日に行われた教団協議会において、新たな信仰告白「日本メノナイトブレザン教会信仰告白」への改正を議決した。内容的には、福音主義の表明と共に、歴史的平和主義のメノナイト派としてのアイデンティティーを表すものとなっている。この日の協議会では、信仰告白改正とともに、女性教職承認も決議された。
新しい「信仰告白」では、第一部「神による救済の物語」で、天地創造から最後の審判を経て新天新地に至る神の業が説話形式で語られ、第二部「日本メノナイトブレザレン教会はいかに神の目的に応答するか」で、「聖書的」「宣教的」「平和的」である教団の特徴が表されている。特に第二部「日本MB教会は『平和の民』である」では、平和の「性格」「範囲」「視点」「希望」について言及し、歴史的平和教会であるMB教団のあり方を確認している。
教団議長の船橋氏は今回の改正について、「2000年に教団の50周年を迎えて以降、教団の体制が宣教師主導から日本人教職者主導へと移る経緯の中で、MBとしてのアイデンティティーを再確認し、教団全体を刷新することが検討された。その中心的課題が『信仰告白』の見直しだった」と語った。また、女性教職承認については、「以前から課題として議論されてきたことであり、世界のMB教会の趨勢を踏まえつつ、聖書の解釈、適用を検討した上で、今回の承認に至った。現在神学校で学んでいる女性もおり、今後は、教会が招聘すれば、女性が牧師として奉仕する可能性が出てきた」と語った。(電子版に「信仰告白」全文)