写真=広々とした礼拝堂

京都グレースバイブルチャーチ(関誠牧師)の新会堂が完成した。1月10日に献堂礼拝が行われ「ここから全世界に福音を」と、祈りが捧げられた。

伏見区の幹線道路沿い350坪の土地に建てられた、総建築費8千900万円、建築面積234・08㎡の新会堂は、一見おしゃれなカフェのよう。木造平屋建て、濃いベージュの壁のスタイリッシュな外観。設計のイシダハタナカスタジオは、「入りやすい教会」「覗(のぞ)きたくなる教会」というコンセプトのもと「カフェっぽく」という教会の依頼に、みごとに応えてくれた。施工は株式会社松彦建設工業。音響・照明・映像は株式会社デュオ・プランニング。

実際に教会はカフェの営業許可を取得、会堂入口に設けたオープンスペースでいずれは開店する予定だ。スペース奥に100人収容の広々とした礼拝堂。壁をくり抜いた十字架は、天窓から入る自然光で輝く。講壇はコンサートやダンスイベントにも使えるよう、通常よりも広く取った。講壇下の地下には、ユダヤ系アメリカ人牧師から日本の救いのためにゆだねられたトーラーが埋まっている。関牧師は「野生種のオリーブの木(ローマ11章24節)の意が込められています」と語る。

新会堂を前に

教会員の希望で、講壇裏手の壁面スペースには納骨室を設置した。音響機器はできる限りの最高の設備を備えることができた。木の床や木組みの天井など、全体に木のぬくもりのある心地よい空間で、教会員から「ほっとする」という声も。

「すべての世代が安心して集える居場所でありたいです」と、関夫妻は声をそろえる。みとし牧師(牧師夫人)はタンバリンダンスの第一人者で、教室も開いている。関家の3人兄弟はソングライターユニット「イーワイエス」として全国にファンをもつ。そうした音楽活動やカフェ、また子ども食堂も視野に入れて「地域に貢献する教会となりたい」と、熱を込める。

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新会堂への道のりは平坦ではなかったが、2011年から重ねられた祈りが実現に導いた。関夫妻は「奇跡の連続でした」と、振り返る。6千630万円の献金と銀行融資で、1億3千850万円で土地を購入できた。しかも、小学校の隣で土日は賛美し放題。最高の立地に感謝した。教会員の賜物を生かしたファイナンス活動で、今も売り上げが捧げられている。

「ここは皆さんの愛で建てた会堂。まさに神の働きです。終わりの時代に、この教会に与えられた神の使命を果たしたいと願っています」。〒601- 1355京都市伏見区醍醐多近田町23ノ3

クリスチャン新聞web版掲載記事)