写真=いわて教会ネットのTシャツを見せる大塚氏

3・11いわて教会ネットワークによる「3・11集会」の第11回が、3月13日にオンラインで開催され、国内外から約100人が参加した。ネットワーク設立時のコアメンバーである大塚史明氏(同盟キリスト・盛岡みなみ教会牧師)=写真=がメッセージ。教会開拓から震災を経て現在に至る歩みを語った。大塚氏が3月をもって岩手を離れるため、齋藤満氏(同名基督・グレイスハウス教会牧師)が書記としてコアメンバーに加わることが発表された。【髙橋昌彦】

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ネットワーク代表の近藤愛哉氏(保守バプ・盛岡聖書バプテスト教会牧師)が冒頭に挨拶。「この働きはこれからも続けられていく教会の営み。それぞれの地域教会での働きだが、主の普遍教会であることを、今年も覚えたい。神の摂理の中で、傷んだところに教会が建ち続けることができた。今まで神が見せてくれたものを共有したい」

岩手沿岸に従事する各スタッフからの報告と祈祷課題が寄せられた。
岩泉町で北三陸キリスト教会を開拓しているダーン・バークナー氏からは、▽4月から始まる日本農村部開拓伝道トレーニングセンターのために。シンガポールとオーストラリアから宣教師が参加する。その他チームに加わる宣教師のために▽教会の礼拝・イベント参加者の健康のため、コロナ後と災害復興後のミニストリーの調整と追加のために。

宮古めぐみキリスト教会を開拓するデイビッド・ロビソン氏は、それまで全て自宅での活動だったが、昨年7月から宮古市の中心部の通りに面した建物を借りて活動している。▽コロナ禍でも主に信頼して、召しに忠実に従って歩めるように。▽求道者や礼拝に加わる人が与えられるように。▽開拓のための同労者が与えられるように。

宮古コミュニティチャーチ牧師の岩塚和男氏は、ボランティアベースのシャロームハウスは閉鎖中なので、一人で活動。社協とタイアップのイベントで押し花アートをしたら好評で、続けている。公園でのイベントでは体操や唄、短い話をしていたが今年に入ってできなくなっている。春から再開したい。

三陸のぞみキリスト教会のウィンサム・ラウ氏は、温かい弁当の配布を開始し、クラフト教室を行っている。昨年香港のカップルがチームに加わったが、現在日本人の働き人がいない。与えられるように。山田町の中心部に、礼拝集会のための場所、適切な物件が与えられるように 信徒が起こされるように 信仰告白した人が種に信頼して歩めるように 聖霊が信仰告白を導くように。
釜石祈りの家の高橋和義氏は、社協での働きが中心で、住民支援をしている。夫人の芳江が英会話教室をし、文筆で作品が入選した。その働きが祝されるように。これらの働きが、教会の働きとして認知されるように。

大船渡市の齋藤氏は、出入りの多い災害公営住宅で6年以上活動してきたことが信頼につながってきたことと、そこから聖書の学びに導かれる人が起こされたことを紹介し、▽地元の方から救いが起きるように▽グレイスハウス教会の会堂が与えられるように。

さらに、ネットワークに釜石市から感謝状が贈られたことが紹介された。

その後、宣教師のキャサリン・ポーターさんによるハープ演奏に続き、大塚氏が「振り返れば恵み」と題して、詩篇51篇17節のみことばを中心にメッセージ。教会開拓が礼拝中心から始められ、祈られ、迎えられ、協力する交わりであったこと。震災の支援活動を通して、宣教は教会中心で取り組み、世界大のネットワークと富が与えられている中で、人々の必要を知り、補い、牧するものであると教えられたこと。さらに宣教は、福音中心で救いを分かち合うものであって、霊的な事柄を地上で実現するものである、と語った。

クリスチャン新聞web版掲載記事)