ウクライナとロシアの間で難しい牧会のかじ取り イスラエルのメシアニック・ジュー
ウクライナ戦禍 ユダヤ人 の難民支援 約半数が旧ソ連出身 両国支持者の葛藤も LCJE祈祷会報告
ベルリン中央駅での難民支援活動
イスラエルのメシアニック・ジュー(MJ)は約半数が旧ソ連からの帰還者であり、ロシアによるウクライナ侵攻に衝撃を受けている。そのうちウクライナに親族・知人をもつ人は9割を超えるという。ただしロシア支持のMJもおり、リーダーたちは牧会の難しいかじ取りを迫られている。一方MJによるユダヤ人を中心とした避難民支援は精力的に行われている。
ユダヤ人伝道に関わる団体や個人の世界的なネットワークLCJE(ローザンヌ・ユダヤ人伝道協議会)日本支部のオンライン祈祷会が3月29日に開催された。イスラエル在住の「シオンとの架け橋」スタッフがイスラエルと旧ソ連の背景を解説しながら、ウクライナからの国外避難、国外避難者の中継、イスラエル国内での避難者の受け入れ、それぞれについて報告した。
国外避難支援をしたのは、イスラエル・ハイファの「シオンの帰還者(シャベイ・シオン)」リーダー、エフゲニー・スタヌケビッチさん。セキュリティー・コンサルタントとして、ウクライナで会社を設立していた。ネットワークなどを生かし、一時避難所や運搬経路を確保するなどして、ウクライナ・オデッサのユダヤ人共同体の救出に尽力した。国境を抜けるまでの苦労も紹介し、「神を信じることは弱さではなく、力だと確信した」と証し、、、、
(2022年4月17日号掲載記事)