沖縄を支点に世界を見つめ、平和を愛する人をつくる 沖縄キリスト教学院大学・沖縄キリスト教短期大学 金永秀学長

今年創立65周年を迎えた沖縄キリスト教学院大学・沖縄キリスト教短期大学(沖縄県中頭郡西原町翁長)は、学生数約700人、学生たち一人一人の‶顔が見える‶大学だ。短大は英語科と保育科、4年制大学は人文学部英語コミュニケーション学科を擁する。

英語はグローバルな関係を結ぶために必須であり、保育は沖縄の子どもたちを育てる重要な役割を担う。地元に支点を置きながら世界に視野を広げる「グローカル」な人材育成を目指している。
金永秀(キム・ヨンス)学長は「学生に常々言っていることは、自分は何者なのか知らなければ、本当の意味のコミュニケーションは築けないということです」と語る。

「沖縄戦の生き証人も少なくなり、日本の公教育のみを受けてきた若者たちの中には、沖縄の歴史・文化をよく知らない人もいます。沖縄の歴史は収奪と差別と戦争が影を落としています。神が我々(学生達)を沖縄の人(ウチナンチュウ)として創られた意味を探求することと、平和教育は切り離せないのです」

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学院はまさに沖縄の戦禍の中から未来への希望として誕生した。
開学は那覇市の首里教会。当時の「沖縄キリスト教団」の指導者らによって、戦時下の皇民化教育の反省と、戦後の沖縄再建の強い願いから、県内で初めての教会立学校が設立された。戦時中当時の那覇商工学校校長を務めていた初代学長・理事長の仲里朝章牧師は、多くの生徒を戦場に送り出し、娘をひめゆり学徒隊で亡くしていた。仲里学長は開学の趣旨を次のように語った。

「沖縄を国際的平和の島にするには、ぜひともキリスト教文化が基礎をなさねばならない。そこで我々は新しい沖縄の建設に直面して、キリスト教の精神を身に付けた人材の育成が急務であることを確信して、この学校の設立を計画しました」(沖縄タイムス1957年4月9日夕刊)。

キャンパス外観

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スクールモットーは「仕えられるためではなく仕えるために」(マタイ20章28節)。エペソ2章15~16節の和解と平和に基づき、平和を実現する人材、隣人に奉仕する人材の育成を教育の使命とする建学の精神が、今も息づく。

このスピリットを具現化するために、「宗教部」活動を行い、、、、、、、

クリスチャン新聞2022年6月19日号掲載記事)