同盟教団「8・15平和祈祷会」 松谷曄介氏「中国のキリスト教にどう向き合うか」

 日本同盟基督教団「教会と国家」委員会主催の「2022年8・15平和祈祷会」が8月11日、横浜上野町教会を会場に、オンライン併用で開催された。金城学院大学宗教主事で中国、台湾、香港のキリスト教研究を専門とする松谷曄介氏が、「和解、未だ成らずー中国のキリスト教にどう向き合うか」と題して講演した。

「中華人民共和国におけるキリスト教の概要」として、公認教会(三自教会)と非公認教会(家庭教会)、キリスト教人口の増加と政府による宗教政策の変遷を、「歴史的視点から考える日中キリスト教関係」として、明治以前・前後(イエズス会の宣教/漢訳聖書/初期プロテスタント宣教師)、戦時中の宣撫工作としての宗教工作、戦後の冷戦構造、新冷戦構造下における日中キリスト教関係を、解説した。
その上で、「宣教の課題としての『隔ての壁』」として、公認・非公認教会の間の「隔ての壁」、中国教会と台湾教会・香港教会との間の「隔ての壁」、中国的/日本的「愛国主義・民族主義」の「隔ての壁」を指摘し、最後にその「壁」を乗り越える方途として、宣教師派遣、青年交流/信徒交流、神学教育交流、メディア交流、特に共同の礼拝の可能性について語った。

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