ナディヤさんは今年4月に着任、ジョイチャペルの運営する保育園JOYキッズガーデンで子どもたちに英語を教えながら保育に携わっている。日本宣教に重荷を持ち、希望を抱いて来日準備をしていた矢先に戦争が起こった。
後ろ髪を引かれる思いで来日したナディヤさんを教会は支え続けた。5月に母や姉妹が無事来沖。7月には父や祖父や義弟も呼び寄せることができた。
「夢見ていたことがかないました。神様はいつもボーナスをくださる方。親戚も日本に来られて大分県にいます」
ナディヤさん一家のために教会は住まいや家財を整えた。沖縄各地の教会も献金を捧げてくれた。地域の多くの人が様々な形で手を貸してくれている。当初は受け入れ体制がなかったうるま市も、公営住宅の提供や補助金など、大きく動き始めた。地元メディアも取り上げ、協力を申し出てくれた。一家を出迎えた空港で出会ったある会社社長も、「できることがあれば手伝います」と言ってくれたという。
大城節子主任牧師は「本当にたくさんの方の協力があって、神様が働いてくださっているのを実感しています」と、感謝を込める。
「ナディヤさん一家は熱心なクリスチャン。神様から愛されている家族だとつくづく思います。私たちの教会はずっと地域を祝福する教会になりたいと祈ってきました。ナディヤさんがジョイチャペルに来られたことが、大きな祝福につながっています」

今後、自立支援のサポートが必要になる。日本語習得や仕事探しなど、課題は尽きなくても一家は明るく平安に暮らしている。85歳のおじいさんも、日本語を少し覚え、、、、、

2022年9月18日号掲載記事)

ナディヤさん一家。右から2人目がナディヤさん。左端が大城牧師