「第37回関東聖化大会」(関東聖化交友会主催)が10月18日、「美しく、きよい生活」をテーマに、東京・目黒区のインマヌエル中目黒キリスト教会とオンライン併用で開かれた。昨年、一昨年はコロナ禍でオンラインのみの開催だったが、今年は会場でも行われた。当日はケビン・ブラウン氏(アズベリー大学学長)がオンラインを通じ、聖会ⅠとⅢでメッセージ。夜の聖会Ⅲでは、マタイ10章37~39節から「クリスチャン生活を導く方向性としてのホーリネス」と題して語った。

ケビン・ブラウン氏

以下は聖会Ⅲのメッセージの要約。
─私たちの人生には物語があり、方向性を持って生きていて、その軌道の上を進んでいる。これが本当なら、キリストの体に属していることの意味、キリストの弟子としてのあり方、実生活でイエスに従うことへの召命は、私たちが考えている以上に要求が深く、挑戦のしがいがあるもので、はるかに素晴らしく生き生きしたものだ。
私たちは目的をもって造られ、その目的に向かって生きることが最高の人生だ。伝統的なキリスト教は、そこに置かれ、組み込まれ、他者との関わりを持った自分を見せてくれる。
ジョン・ウェスレーは「関係的人格」という専門分野があり、「私たちは互いに関係を持つものとして造られた」と言う。その意味は「他者を通じて自分を知る」ということだ。私たちのアイデンティティーを形成し、行動を決めるのは、社会における自分の役割、置かれた文脈であり、関連して生じる義務だ。ここでは、私たちが〝個人〟である以上に〝人間〟であることを示している。私たちが誰なのかは、心理学的な内的自己という認識だけなく、社会の一員であること、他者との結び付きによる自己理解に根差している。
私は夫、父、大学職員、教会員、そしてキリストに倣う者だ。このどれもが、私ができることを制限し、無制限の自由に反して作用し、私の選択を調整し、私の信条と実践を制約し、導き、制御し、支配する。また教会の一員として組み込まれた共同体的な絆が、私を義務付ける。

会場ではオンラインでメッセージを聞いた

しかし、それこそが私のアイデンティティーの源だ。何が良いことか、正しいことか、真実か、何をすべきかを教えてくれる。
エペソ2章10節には「私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られた」とある。この御言葉は、私たちが人生に方向性を持っていることを示している。
イエスはいつも「来なさい」と招いておられる。その招きには方向性がある。イエスはすべての人を旅に招く。その旅には目的地があるが、安全ではなく、困難だ。その旅は私たちをそのままにはしておかず、人生を作り変えてしまう。
誰に対しても開かれた招きであると同時に、すべてを求め、作り変えてしまう旅への招き…。これこそが良い人生、最高の人生、豊かな人生であると信じる。─
そのほか、聖会Ⅰではブラウン氏がルカ10章から「ホーリネス:愛の命令」、Ⅱでは、錦織寛氏(東京聖書学院院長)がイザヤ61章から「ホーリネスの美・キリストの花嫁として」と題してメッセージをした。
三つの聖会は「第37回関東聖化大会」のウェブサイトURLhttp://jha.christ.gr.jp/で視聴可。

クリスチャン新聞web版掲載記事)