大城 節子 沖縄バプテスト連盟 ジョイチャペル牧師

 

今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。(ルカの福音書2章11節)

皆様は、今年のクリスマスをどのようにお過ごしでしょうか。
様々な思いを持って、今年のクリスマスをお迎えのことと思います。コロナ禍の中にあって、先が見通せない不安が蔓延(まんえん)し、かつて経験したことのない自然災害も次々と起きている時代です。今年2月には、ロシアによるウクライナ侵攻によって、多くの命が奪われ、国内、国外へと、難民としての生活を余儀なくされ、つらい冬を迎えようとしています。私たちの教会でも、ウクライナから避難してきた家族を10人受け入れていますが、彼らは今、日本語を学びながら、不自由なこともたくさんある中で、なんとか沖縄の生活に溶け込もうと頑張っています。

大城節子氏

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多くの人々が、希望を見失い、暗闇の中で、真理を求めて飢え渇いています。ローマの属国としてローマの圧政に苦しめられていたイエス様がお生まれになった時代となぜか重なります。
しかし、感謝なことは、どんなに暗闇に覆われているように思えても、私たちにはなおも希望があります。なぜなら、私たちには救い主イエス様がおられるからです。キリストは、暗闇の中に囚(とら)われているものたちを救うために、闇を打ち砕き、命の光としてこの世界に来て下さったお方です。
そして、教会は、キリストにある希望の光を輝かせる灯台としてこの地に建てられています。
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コロナ禍の中で様々なことが制限されていますが、わたしたちの教会では、今年も、未信者の方々に福音を伝えるために、第13回目のクリスマスナイトショーを開催します。そこでは、賛美、スキット、ヒップホップダンス、そして、本当のクリスマスの意味が語られます。人々の心が飢え渇いて、希望を失っているからこそ、このときに、みことばを宣べ伝え、救いに導きたいという切なる願いを持って、教会上げて取り組んでいます。
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私自身は、毎年クリスマスのシーズンになると思い出すことがあります。
それは、私の幼い頃のこと、私たちの家族は近くの教会に通っていました。その教会は、アメリカ人の宣教師が地元の人々を愛して仕えている教会でした。
父が結核で長い間入院していたこともあって、その宣教師ご夫妻が何かと物心両面から私たちの面倒を見てくださいました。そして、クリスマスになると、素敵なプレゼントが教会から届くのです。きれいなラッピングはなかったけれど、そうめん箱の段ボールに缶詰やら、ソーメンやお菓子などをいっぱい詰め込んで、毎年クリスマスの夜に届けてくださいました。母が一人で日雇いをしながら5人の子どもを育てなければならない我が家にとって、どれほどの励ましであったかわかりません。私自身は幼いながら、ああ、覚えられているんだという喜び、貧しい我が家にも神様の愛が届いて本当にうれしかったですね。
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あのベツレヘムの野原で人知れず、羊の番をしていた羊飼いたちの元に、天使が現れて、「今日ダビデの町であなた方のために救い主がお生まれになりました、この方こそ主キリストです」と告げられたときの羊飼いたちの驚き。貧しさの中で誰からも顧みられない、孤独な羊飼いたちを、神様は見過ごしにすることなく、御心に留めてくださっていたのです。真っ先に救いの良き知らせを告げるために御使を送ってくださいました。神様に覚えられている喜び、感動、それは羊飼いたちの力となってかれらの人生を大逆転させました。罪と暗闇に座り込んでいた彼らが、救い主の誕生を喜び礼拝するものへと招かれたのです。
今年もきっとどこかに、孤独の中で、叫んでいる人がいる。あなたの助けを必要とする人がきっといるに違いないのです。イエス様が十字架にかかって命を捨ててくださるほどに、愛してやまない彼らのもとに救い主キリストの愛のメッセージが届きますようにと祈ります。

2022年12月18・25日号掲載記事)