小坂忠メモリアルコンサート その思い今も音楽の中に息づき
2022年に召天した、牧師・ミュージシャンの小坂忠氏をしのび、その作品を歌い継ぐコンサート「Asiah & Lauren 小坂忠を歌う with ユーオーディア・アンサンブル」が6月23日、氏の地元である埼玉県の所沢市民文化センターミューズで開催された。
Asiah(エイジア)さんは小坂氏の娘。Lauren(ローレン)さんは、かつて小坂氏を「忠パパ」と呼んでいたほどの旧知の仲。デュエットでの活動も長く続けてきたふたりによる選曲が歌われた。
Asiahさんは「ミクタム45周年を迎えられ、神様に感謝。彼(小坂氏)の背中を見て『イエス様の愛を伝えたい』という強い思いを感じながら育った。その不変のメッセージを私の形で伝えたい」、Laurenさんは「レコーディング時に忠先生から、歌の技術ではなくvibes(気持ち、雰囲気)のアドバイスだけをもらったことを思い出す。今日も歌う『君が輝けば』はクリスチャンへの励ましに満ちた曲で大好きです」とコメント。
小坂氏が名付け親であるユーオーディア・アンサンブルは、小坂氏の「主の愛」を初めて器楽だけで演奏。代表の柳瀬洋さんは、練習の時から「忠さんと一緒にコンサートをしているよう」で喜びに満たされていたと話す。AsiahさんとLaurenさんも「なんか、〝居る〟よね」と冗談めかして言うが、氏の活動の証人であるふたりこそ、この場に本人が居るかのような感覚をもたらしていた。そして何より、小坂氏が音楽を通して伝えてきたキリストの愛が満ちていくようだった。氏を先に天に送った寂しさよりも、思い出を共に味わう楽しい空間となっていた。
ステージ上のスクリーンには、小坂親子の写真が映し出され(下写真)、録音の小坂氏と生歌のAsiahさんが歌い交わすデュエットも披露された。
アンコールではAsiahさんが、小坂氏の代表曲「機関車」を初披露。曲名が告げられると、客席からはどよめきにも似た感嘆の声が漏れた。
小坂氏の妻で、主催のミクタムレコードの代表・プロデューサーの高叡華(こう・えいか)さんミクタムのFacebookページ上でコメントを発表した。
「AsiahとLaurenは私たちのビジョンを継承する次世代のリーダーたちです。プロデューサーとしてだけでなく、妻としてこれまでの様々な場面や歌われた曲の背景を思い出して感動を抑えられませんでした」「『機関車』を初めて歌ったAsiahはこれからも歌い継いでくれるでしょう」
小坂氏を記念する音楽イベントは今後も諸団体が開催を予定している。氏の孫であるRaine(レイン)さんが出演するものもあり、小坂忠氏の音楽が受け継がれてゆくのを見ることができる。【間島献一】
前列左から、Laurenさん、Asiahさん。
後列はユーオーディア・アンサンブルの六人と、佐藤克彦さん(ギター)、浜口茂外也さん(パーカッション)。
(2023年07月09日号 08面掲載記事)
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