「川口 星野富弘花の詩画展」(同開く会主催)が10月4日、埼玉県川口市並木元町の川口市立アートギャラリー・アトリアで始まった。

初日の開会式では、小﨑高義氏(富弘美術館を囲む会詩画展コーディネーター)、奥ノ木信夫氏(埼玉県川口市長)、聖生清重氏(星野富弘美術館館長)が挨拶。小﨑氏は「川口市での開催は5年ぶりで、今回は68点展示している。5日と短い期間だが、一つ一つの作品が訪れた人々の心に届くように。この詩画展について多くの方々にお知らせしてほしい」と挨拶した。

挨拶をする奥ノ木川口市長

奥ノ木氏は「私の政治信条は、弱い者に光を当てること。こういう詩画展をすると、障害を持った方には大きな励み、力になる。ぜひ、星野先生の作品をご覧になり、多くの方々に紹介してくださって、なるべく多くの方々に見に来ていただければありがたい」と祝辞を述べた。

聖生氏は「星野富弘美術館は開館33年目になるが、当初から『やさしさにいつでも会える』がキャッチコピーになっている。その精神は、奥ノ木市長が言われる“弱い者に光を当てる”ことも入っている。最近はろうあ者の職員も採用し、年間100人おろうあ者の方も来てくれるようになり、たった2人だが全盲の方もご案内している。90周年を迎えた川口市が、芸術に力を入れているとお聞きしたので、詩画展開催を機にさらにやさしさを広げていきたい」と語った。

開会式では、菅谷氏が星野氏の詩を朗読した

その後、菅谷静子氏(川口福音自由教会員)が星野氏の詩画集『風の旅』(Gakken)、『錫の鳴る道』(偕成社)の一節と詩画を朗読。その後、テープカットが行われた。

詩画展は5日まで開催。開催時間は午前10時から午後6時(入館は5時半まで)。入場料は一般500円。中学生以下、および障がい者手帳を持つ人とその介護者1人まで無料。