「『無かったこと』にされることに怒りがある」。講師の片岡輝美氏(会津放射能情報センター代表=写真=)は語った。

「原発回帰か再生エネルギー活用か 私たちはどんな世界を目指すのか?」をテーマにした2023年度修学院フォーラム「エネルギーを考える」第11回(日本クリスチャン・アカデミー 関西セミナーハウス活動センター主催、7月)を紹介する第二回。片岡さんは東京電力福島第一原発の事故の経緯、現在の状況、また自身の活動や思いを話した。

「悲しみ、苦しみを見つめることが許されない雰囲気がある。私たちは『汚染水』と言いたいが、国は『処理水』と言う。私たちの言葉が奪われている」と話す。【高橋良知】

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原子力エネルギー政策や核に反対する以下四つの理由を挙げた。①電気は足りている(事故後、東電の原発は稼働していない)、②原子力・核災害は世界最悪の環境汚染(国境や世代を越える)、③原子力政策は誰かの犠牲の上に成り立っている(高線量被ばくの危険の中で廃炉作業する人など)、④いのちと核は共存できない(推進派のいのちも守りたい)、だ。

事故後葛藤の中で避難をした経験も話した。姪については、進学した関西の大学の教師に「福島県出身だから、光ると思った」と言われた。「『言い返せなかったことが悔しい』と泣きながら言っていた。大学は責任を認めたが、姪は回復の途上です」

「情報や真実が隠され、現状に合わせて基準を変え、市民が分断されてきた、、、、、、、、、

2023年09月24日号   02面掲載記事)