5月19、20日に開催された「D6全世代信仰育成ファミリーカンファレンス」(アジア福音同盟・D6ジャパン共催、6月11日号で一部既報)から、各セッションの内容を抄録する。最終回は、聖書同盟インターナショナルのテリー・ウィリアムズ氏が家庭での弟子づくりについて語る。(レポート=D6ジャパン事務局)

これまでの記事

① 「弟子づくりについてもう一度考えよう」 2023年07月16日号

② 「教会と家庭が『もう一度つながろう』」 2023年07月30日号

③ 「教会と家庭が『もう一度つながろう』」Part2 2023年08月06日号

④ 「家庭内でもう一度つながろう」 2023年08月13日号

⑤ 結婚生活においてもう一度つながろう 2023年09月03日号

⑥ 夫婦としてもう一度つながろう 2023年09月10日号

 

大宣教命令は家族の最優先事項
優先順位、リズム、関係性、援助

家庭での弟子づくりについて、食卓をイメージとして使いたい。食卓には真ん中に大皿がある。弟子づくりの食卓の中心の皿は、当然「弟子とする」ということ。この大宣教命令(マタイ28・19)は教会と家族に与えられた。弟子とするとは、子どもたちが神さまとつながり、神さまとの関係の中で成長し、神さまに仕える者となるということ。それこそが、家族の存在の最優先事項だ。

その大皿の周りに4枚の皿がある。1枚目の皿は「優先順位」。弟子づくりのための優先順位の一つ目は「個人的な優先順位」。申命記6章を中心に優先順位を定めよう。二つ目は「ビジョン」。どんな家庭を作りたいか、子どもに何を遺すか。三つ目は「価値」。何が家族の中で価値あるものか。四つ目は「目標」。子どもにどのような人になってもらいたいか目標を設定して、そこに向かうステップを作る。

2枚目の皿は「リズム」。家族のリズムは、家族の価値観から作られていく。また逆にリズムが家族の価値観を強めてもいく。リズムは、伝統、通過儀礼、仕えることの三つによって作られる。伝統は難しく考えなくてよい。食後にゲームをして聖書を読み、お祈りする。これが我が家の伝統だった。できない日があっても構わない。通過儀礼とは、献児式、入学式、卒業式、成人式、など。神様とともに、人生の節目となる記念日を、家族として祝う。仕えるとは、周りの人の必要を知り、仕えること。奉仕活動など、聖書のみことばを仕えることを通して経験するのは、CSのお話より価値がある。

3枚目の皿は「関係性」。弟子は、四つの人間関係を通して作られる。一つは夫婦関係。夫婦がお互いを愛していることは、子どもたちに遺せるもっとも大きなもの。二つ目は親子関係。子どもの成長にしたがって関係は変化する。心に届く会話を願うなら、議論で子どもに勝つのでなく、彼らの心を勝ち取るために戦うのだ。時には妥協することも。目指すのは、健康的で長く続く関係を築くこと。三つ目は兄弟(姉妹)関係。その関係が強められるためには、互いに謝り、赦し合うための環境づくりが大切。四つ目はメンター。親以外の大人で子どもたちと共に歩み、肯定的な影響を与える人である。

4枚目の皿は「サポート」。子育てにサポートは必要不可欠だ。親、兄弟、親戚など、特にシニア層のサポート。彼らには知恵がある。教会からのサポートも。教会と家庭が子どもたちの育成に協力することが必須。そして友人からのサポート。弱さを共有し、祈り合い、重荷を負ってくれる。最後はコミュニティーからのサポート。地域や行政サービスなど、必要な場合は、専門的なサポートも提供される。サポートを求めて構わない。大切なのは「私と家族が何を必要としているか」だ。

こうして真ん中の大皿を中心として、周りの四つの皿の味付けで食事をするなら、生涯にわたって、現役で主に従う弟子が育成されていくのである。
(終)

2023年10月22日号   07面掲載記事)