同世代のざっくばらんな対話が展開した

 

ラジオ「世の光」、テレビ「ライフ・ライン」を放送している全国の放送伝道協力会・支える会と、番組制作を担う太平洋放送協会(PBA)による「全国放送伝道懇談会」が8月に開かれた。この中で、放送伝道協力の将来を考える、オンライン集会「放送伝道ネクジェネ しゃべり場」が20~50代を対象に開催された。

司会の近藤愛哉さん(保守バプ・盛岡聖書バプテスト教会牧師)を含め、いずれも40代のパネリスト、宮城県の門谷信愛希さん(福音自由・古川福音自由教会牧師)、愛知県の伊東勝哉さん(単立・信愛キリスト教会牧師)、北海道の松田聖一さん(福音バプ宣教団・太平チャペルキリスト教会牧師)が立ち、集会参加者同士でも語り合った。

近藤さんは最初に「20年後、(あなたが属する)教会は存続しているか」と問いかけ、危機感と宣教の使命を共有した。

放送伝道の20年後に関連して「若者の間ではテレビやラジオはすでに『オワコン』(終わったコンテンツ)とみなされつつあり、年配の視聴者が中核となっている現状がある」(門谷)、「PBAが70年継続できたのは、全国の諸教会の働きとしてきたから。そして、これからも…」(伊東)「どんな形でも教会の働きとして放送伝道をつづけたい」(松田)という意見があった。

近藤さんはこれらを受けて「諸教会が放送伝道を自分たちの働きにできているだろうか」とも問うた。
これについて「若い人をただ連れてくるだけでは無責任なので、働きの意義をいろんな形で伝えないといけない」(松田)、「若者が自分事としてかかわるには、意思決定の場に加われることが大事。そのときに、年長者が意見をフラットに受け止めることが大切」(門谷)などの声があった。

北海道の放送協会の取り組みの例を松田さんが紹介した。財政的な厳しさ、支援者の高齢化などを背景に、広い層への働きかけとして、新たな広報活動を展開している。SNS発信や動画、マスコットキャラクター(ホーリーちゃん)を独自に制作した。 伊東さんは「でんわ 世の光」が入院者の励まし、子どもも一緒の家庭礼拝、新婚家庭のディボーションなどに活用されていると話した。

後半で参加者は小グループで議論し、全体でその内容を発表した。女性の説教者の起用、信頼できる聖書コンテンツや聖書コラムの充実、クラウドファンディングなどを活用した資金調達、年代別に見やすいコンテンツ、アナログ・デジタル両方が必要、などの要望・提言があった。【高橋良知】

2023年11月05日号   06面掲載記事)