〝L4の旅路〟大会前後にも拡大

高見澤栄子 (ローザンヌ・グローバルリスニング・ チーム/共同リーダー、神学作業部会委員)

第3回ローザンヌ世界宣教会議(南アフリカ・ケープタウン)の様子。写真提供=The Lausanne Movement 

世界、多世代の課題を傾聴

第4回ローザンヌ世界宣教会議(L4)は2024年にソウルで開催されることになっています。L4は1回のイベントにとどまらず、「多中心、多年数、多次元」という方針で、2050年を視野に入れた「L4の旅路」と捉えています。来年開かれるソウル大会(ソウル2024)はその一つの段階です。

ローザンヌ運動は四つのビジョンを掲げています。①全ての人に福音を、②全ての民族と場所に弟子を育てる教会を、③全ての教会と分野にキリストに似たリーダーを、④すべての社会領域に御国のインパクトを。このビジョンに向かって、クリスチャンが謙遜、高潔、質素な姿勢を持って、世界の人々の声に耳を傾け、協働的な行動を起こして行くという旅路です。

L4の旅路の先駆けとして、第1回のグローバルリスニングの企画がもたれ、世界の12の地域と23の課題グループ、若い世代(YLG)から、五つの質問を通して、現在世界の福音派クリスチャンが直面している問題を浮き彫りにすることを試みました(①大宣教命令の実現を阻むギャップは何か?②大宣教命令の成就を加速させる突破口や革新は何か?③どの分野での協力が重要か。④さらなる研究が必要な分野はどこか?⑤他に誰の意見に耳を傾けるべきか?)。

その結果、最も重要な要件として「弟子訓練の必要」「若い世代に届くこと」「愛と一致」「多様性のあるリーダーシップ」「世の中と関わる教会」などが挙げられました。これを踏まえて、「大宣教命令の達成状況」「協働活動のイニシアチブ」といった動きへと発展し、前者は数百枚に及ぶスライドにまとめられて、ソウルの大会で要点が発表される予定です。後者は、大会の午後に25の課題ごとの集まりを持って、パネルディスカッションやプレゼンテーション、小グループによる参加型の活動が計画されています。

多様な発題、宣言文にはAI論も

ソウル2024の大会のテーマは「教会はともにキリストを伝え示そう」で福音の提示と社会参与を包括的に捉えたローザンヌの宣教方針を明示したものとなっています。大会中の1日ごとにテーマがあり、それに沿って、「使徒の働き」から聖句が選ばれ、午前の聖書講解と全体集会などでテーマが深く扱われることになっています。日毎のテーマは、「聖霊の到来」、「宣教の共同体」、「迫害と宣教」、「仕事場と宣教」、「仕えるリーダー」「キリストの主権のもとに地の果てまで」となっており、すべての活動からテーマを深められるようになっています。

ソウル2024は9月22日から一週間、韓国のソンドウ(松島)の国際会議場で、5千人の現地参加者と5千人のバーチャル参加者、また世界各地のサテライト会場を通して参加する人によって開催されます。バーチャル参加者は実際の会場と同じ仮想空間で参加が可能となる予定です。

これまでの3回の世界大会は、教職者やキリスト教団体のリーダーを中心とした参加でしたが、今回は、マーケットプレイス(ビジネス)に関わる人や、若者、そして女性の枠を決めて、より多様な背景を持つ人が世界195か国から参加するように計画されています、、、、、、

2024年01月07・14日号   11面掲載記事)