輪島市浦上公民館での炊き出し(写真提供=ハンガーゼロ)

ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)は、1月15日から第2陣のスタッフ2人を派遣。 神奈川県から現地入りした本郷台キリスト教会のチームと、輪島市門前町など3か所で炊き出しを開始した。

炊き出しをするボランティア(写真提供=ハンガーゼロ)

ハンガーゼロは能登半島地震の被災者を救援するため、4日から緊急支援チーム先遣隊(近藤高史班長以下4人)を石川県に派遣。車に多数の飲料水や食料を積み込み、支援団体が集結している聖書教会連盟・内灘聖書教会(酒井信也牧師)に向かった。これと並行し、東日本大震災被災者支援で協力しているNPO「FUKUSHIMAいのちの水」から提供された水(これまでに10トントラック4台以上、さらに継続中)や毛布、生活用品、生理用品などの輸送費を負担。内灘町の活動拠点や同町役場、七尾市、珠洲市の病院ほかに届けた。さらにトイレが使えない七尾市の医療クリニック5か所に、仮設トイレを設置した。

本郷台キリスト教会の炊き出しチーム(写真提供=ハンガーゼロ)

先遣隊は4日から12日まで、輪島市門前町、羽咋市、七尾市、能都町、輪島市街地、珠洲市などで被害状況の調査をしつつ、避難所や福祉施設などに物資(水・パンの缶詰、日用品、衛生用品、カイロほか多品目)の配布を行った。地震で上下水道の復旧が遅れている地域(輪島市や七尾市ほか)からの要請も受け、非常用トイレ500回分を輪島市や七尾市の被災者に送る手配をしている。

ハンガーゼロは、2007年3月の「能登半島沖地震」の際にも、最激震地となった輪島市門前町などに緊急支援チームを派遣。現地に宿泊して物資の提供や自宅や商店の後片付けの手伝いを実施。その後、被災者への心のケアとしてハンガーゼロ親善大使の森祐理さんによる慰問コンサートも開催した。今回は、当時、一緒に支援活動に取り組んだ地元の人たちとも連絡を取り、被災者のニーズを確認しつつ活動を進めていく。

【緊急募金の送金方法】

郵便振替またはウエブサイトからクレジットカードが利用できる。

ウエブサイト URL https://www.jifh.org

郵便振替 00170・9・68590 日本国際飢餓対策機構(記入欄に必ず「能登緊急募金」と明記)