能登半島地震支援活動に関する第3回目の情報共有会議が2月6日、オンラインで開かれた。主催はキリスト全国災害ネット世話人会(全キ災)。同ネットの加盟団体、現地の超教派救援組織「能登ヘルプ」(能登地震キリスト災害支援会)、及びそれに関わるキリスト教団体が報告した。
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最初に能登ヘルプ現場スタッフチーム副リーダーの中橋スティーブンさん(石巻クリスチャンセンター・フィールドディレクター)が、⑴物資支援、⑵炊き出し、⑶福祉支援、⑷ワーク、の四つを柱に活動しているとし、「地震で崩れてしまった内灘聖書教会の信徒宅の家財を、安全第一でできる限り取り出した。まだまだ片付け作業は少ないが、これから徐々に増えていくと思う。地域教会中心に物資配布も行っている」。2月6日からボランティアの受付も始まったと報告(「能登ヘルプ」のフェイスブック参照)。「まだ人数制限をしながらだが、こちらが紹介した活動とつなげながら、多くの方々と共に支援したい」と期待した。

能登ヘルプのロゴと募集要項

近藤高史氏(ハンガーゼロ総主事)は「週2、3人のスタッフを派遣しており、1月15日以降は金沢独立キリスト教会高松伝道所(かほく市)を借り、宿泊ベースとして使用している。JECA・本郷台キリスト教会の炊き出しに資金、スタッフ派遣で協力し、ホームページで募金の呼びかけを開始、能登ヘルプや他団体との協力、仲介をしている。今後、地域教会が再建され、地域宣教が進んでいくための協力ができればと願っている」と語った。
大上仁氏(社会福祉法人キングス・ガーデン埼玉法人本部事務局長)は「ハンガーゼロを通じて炊き出し支援を行う。トイレカーを無償で貸し出してくれる会社とつながりがあり、借りたい団体は紹介する。現地視察で得た必要を埼玉県老施協に報告し、できることを検討してもらう」と話した。
佐味健志氏(東海福音フェローシップ〔TEF〕災害対策委員会災害支援チーム・コーディネーター)は、JECA・自由ケ丘キリスト教会(愛知県名古屋市)の会場とオンライン併用で2回に分け「TEF能登災害支援祈祷会」を開催したこと、能登ヘルプに協力しボランティア派遣を行うことを報告した(「TEF災害対策委員会」のフェイスブック参照)。
石原靖大氏(いのりんジャパン代表)は、「能登いのちの水プロジェクト」について説明。井戸掘り専門家と協力し、水脈を探して井戸を備えていくプロジェクトで「早ければ半日で水が出、その後に手動式のポンプ、二層式洗濯機を設置する。効果的な支援になる」と話した。
そのほか、救世軍、ワールド・ビジョン・ジャパン、オペレーション・ブレッシング・ジャパン、OM日本、FUKUSHIMAいのちの水、などから活動報告があった。

情報共有会議は今後、毎月1回開催の予定。