3月に開催された、ローザンヌ運動の若手リーダー大会「JAPAN YLG 2024」。本連載では大会の内容を伝える。今回は前回に引き続き、全体集会①での安藤理恵子さん(玉川聖学院学院長)のメッセ ージ抄録と、武田考平さん(日本YLG運営委員長)、ナナ・ヤーさん(ローザンヌ運動国際YLGenディレクター)による講演の要約。

自分の愚かさ認め、贖いのみに立つ
不信仰を自覚しつつ、召しに応える

―私たちが「大胆な(Ⅱコリント3・12)」旅人となるため、何が必要か。

キリストによってみことばを理解する

私たちの信仰は、キリストのみの上にある。しかし私たちはしばしば、キリストの贖いに立つことを忘れる。最初から最後まで立派に献身できる人はいない。経験を積むことで、むしろ自らの情けなさに気づくようになる。年をとればかつてやれたこともできなくなる。そのプロセスはキリストのみに立つことを学ぶ道。
罪の悔い改めを悲しみで終わらせてはならない。その罪を贖って下さったキリストを見上げて立ち直ろう。この福音を自分のためのものとして新たに教えられ、自分の体験とすることで、私たちはリアルな福音を伝えることができるようになる。

主に立ち返ることで自由となる

自分が育った教会の文化や訓練、信仰書などから学んだ信仰を、神の言葉そのものから受け取り直す作業をしよう。先輩たちもそうやって教会の文化を築いてきた。
世界が必要とするのは方法論ではなく、主とともに働く一人の人。誰かの弟子からキリスト自身の弟子になっていくことで、文化や経験を越えて世界のキリストの弟子たちと党派心なく共に働くことができる。

栄光を現すために変えられる

不信仰の覆いを取り除くには、自らの不信仰を認めることが必要。罪の闇をキリストに照らされ続けるためには、正直であることが必要。自分には許せない人がいる、これは自分の罪である……と神に申し開く。
友と正直な話をするという経験は、若いときに始められるほうがいい。痛みを共有し祈ってもらう歩みを身につけてほしい。
私たちに与えられた「栄光を帯びた務め」とは、神に造り変えられる私たちの生き方を通して担うべきもの。私たちはそれに召されている―

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大会で重視されるキーワード四つのうち、リーダーシップ、謙遜さ、友について武田考平さんが、多世代についてナナ・ヤーさんが話した。

―日本文化的なものでない、キリストの品性というリーダーシップについて、理解を深めたい、、、、、、

2024年04月21日号 07面掲載記事)