東京聖書学院名誉院長・名誉教授で、多数の超教派の組織の発足・発展に貢献してきた小林和夫(こばやし・かずお)氏が8月15日、急性心筋梗塞のため、都内の病院で逝去した。91歳。葬儀は前夜式を8月21日、告別式を22日、共に、東京都東村山市の日本ホーリネス教団東京聖書学院教会で執り行う。喪主は妻の永子(えいこ)氏。司式は齋藤善樹氏(同教会主任牧師)。

1933年山梨県都留市(南都留郡谷村町)で、6人兄妹の長男として生まれる。高校生の時、谷村教会で宮澤こまよ牧師に導かれ、信仰を持つ。51年高校卒業後、東京聖書学院へ入学。55年卒業後、車田秋次牧師のもと東京中央教会で、青年部を担当した。その後2年間名古屋で開拓伝道に従事。59年にアズサ・パシフィック大学に入学後、トリニティ神学大学、ノーザンバプテスト神学大学で学んだ。後に、アズサ大学より名誉博士(法学)号を受ける。62年に平松敬子と結婚。65年東京聖書学院教会の開拓伝道をしながら、東京聖書学院で教鞭をとり、76年学院長に就任(2003年まで)。80年の妻敬子永眠により、牧師をやめる思いにかられたが、83年、宮澤牧師の紹介で岡田永子と再婚。2008年に東京聖書学院教会牧師退任後も執筆活動を続けた。キリスト教放送局FEBCで長年にわたり礼拝説教が放送され、多方面に影響を与えた。

アジア神学大学院日本校(AGST/J)牧会学博士課程主任教授、日本FEBC理事長を歴任、福音主義神学会の立ち上げ、東京聖書学院のアジア神学協議会(ATA)加盟などの働きに関わり、東京ミッション研究所の開設・発展に尽力。超教派の諸集会で説教奉仕し、台湾、韓国、ハワイ、北米、ブラジル、など海外も歴訪した。12年に福音功労賞を受賞した。

著書・執筆に『新聖書注解旧約3』「詩篇1篇~89篇」、『小林和夫著作集』全10巻、同補遺3巻(以上いのちのことば社)、『キリスト教の確かさ』、論集『聖化論の研究』、『福音の輝き ローマ人への手紙』ほか旧新約の講解説教(以上、日本ホーリネス教団)、『詩篇随想』(ヨベル)など多数。

 

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