世界最大規模で開催された第四回ローザンヌ世界宣教会議(9月22~28日、韓国仁川、10月13日号で一部既報)の集会に関わる内容をこの欄で紹介していく。まず集会準備に関わった4人にコメントを聞き、順次集会概要を伝える(7面に関連記事)

日本ローザンヌ委員会委員長の倉沢正則さんは日本とのかかわりを含め、会議を振り返った。「ローザンヌ運動総裁のマイケル・オーさんは、韓国系米国人で、日本で活動した宣教師。同会議は最終的には韓国開催ではあるが、当初、日韓開催という声もあった。さらにアジア全体で支えようと、アジアのリーダーたちによるホスト委員会が準備段階では動いていた」と話す。会議テーマ「教会はともにキリストを伝え示そう」についても日本側の意見がくみ取られた。「当初『キリスト』の部分は『神』という案もあった。しかし日本の多神教の文脈で『神』というと、あいまいになってしまう。はっきり『キリスト』を打ち出したいと伝えました」。

会議全体について、「共有、協働、という意識が強調された。専門性だけではタコツボになる。専門性がありつつも、みながつながっている。膨大なテーマがあったが、会議を通じて新たな『共同アクションチーム』が400できたという。今後のコーディネートが重要だ。日本人がどう国際チームに入っていけるかも期待したい」と語った。

会議を通じて「ソウル宣言」と「大宣教命令の現状報告」という基本文書が発表された。「議論を呼ぶテーマもあるが、これらを日本の教会に分かち合いたい」と言う。

「韓国の宣教史を紹介した集会では、日本による占領のことにも触れたが、事前に連絡があるなど配慮してもらったと思う。最終日は、和解の具体的なしるしとして、イ・ジェフンさん(韓国オンヌリ教会主任牧師)と聖餐式を共同司式できた。オーさんが日本の着物で登場する場面もあったが、着付けの準備など楽しい思い出となった」と話す。

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日本ローザンヌ委員会主事の立石充子さんも事前にアジアのリーダーたちと準備を重ねた、、、、、

2024年10月20日号 03面掲載記事)