《連載》西の窓から 第15回 「よき友となる」ことに長けた関西の学生たち
石山麻美(KGK主事)
キリスト者学生会(KGK)の関西地区で学生宣教の働きに仕え、半年が過ぎました。これまで関東で生まれ育ったので、学生から「ボケかツッコミか立場をはっきりさせたほうが良い」「この発音が違う」などのアドバイスを受けながら、関西文化を少しずつ学んでいます。
KGKでは、さまざまな交わりがもたれています。学校で聖書を読み祈る「学内活動」や、学校が近い学生同士で集まる「ブロック祈祷会」、関西全体で集まる「地区活動」などがあります。そのどれもが、遣わされた地で福音に生きることを励ます交わりです。私自身、自分の人生やアイデンティティーについて考え、悩み、大きな決断をしていく学生時代に、一緒にみことばに生きることを励まし合える友がいたこと、一緒に祈って歩んでいける友が与えられたことは、喜びであり、助けでした。
そのような交わりは全国のKGKでなされていますが、特に関西地区の学生たちは「友となっていく」ことに長(た)けているように思います。さすが笑いの文化、一緒に時間を過ごすのが楽しいのです。驚いたのは、普通の自己紹介タイムに爆笑が生まれることです。良い意味で、関東地区とのギャップを感じました。また、オープンな性格で、人と距離を詰めるのが上手だなと感じることもよくあります。私はクオリティーや効率を気にしてしまうことがありますが、学生たちは「何をするか」以上に「一緒にいること」を喜んでいるのだと思います。そして、仲が深まり、信頼関係を築き、良い影響を与え合い、ともに祈り励まし合う友となっている姿を見ています、、、、、
(2024年11月10日号 06面掲載記事)