4月14日、熊本・大分などを襲った熊本地震。熊本県上益城郡益城町では震度7の激しい揺れを観測し、市内にあるバイブル・プロテスタント教会熊本東聖書キリスト教会(豊世武士牧師)会堂は全壊。娘の美文さんは風呂場のドアの下敷きになり、5時間後に救助隊によって救出された。その6日後の20日、衛星放送を通じてキリスト教番組を届ける日本CGNTVの取材班は、被害の大きかった益城町へ。制作本部記者の石坂結さんは、美文さんと豊世牧師夫妻にインタビューをし、ニュース番組「CGNフォーカス」で報道した。そのインタビューの一部を紹介する。(写真提供=日本CGNTV)

「私は二度も助けられた」豊世美文さん

「余震が何度も来て、隙間がだんだん狭くなっていった。一回大きな揺れがドーンと来て、壁が目の前に迫り、死ぬかと思った。私の頭の中は『神様! 守ってください』しかなかった。すると、扉が目の前に止まった。圧迫されていたけれど、息もできていた。『たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません』(詩篇23・4)を何回も何回も繰り返しました」

「主よ、主よと叫ぶだけだった」豊世武士さん

「もう主よ、主よと叫ぶだけだった。私たちが助かったのだから娘も助かると信じた」と豊世牧師。「時間がかかったけれど、美文は助かった。助かって本当に良かった。神様が私たちの知らないところで、救いの手を広げておられることが分かりました」

5月22日号4面

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