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【3人に聞く】④ 「解散命令」と信仰 キリスト教会は どう受け止めるべきか

掲載日: 2025年05月22日

根田恵多(福井県立大学准教授・憲法学) 「解散命令」は宗教法人法に定められた制度で、宗教法人が「法令に違反して、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為」をした場合に、裁判所が解散を命じることができるというものである。解散が確定すると、宗教法人格が消滅し、財産を清算する手続に入る。裁判所の選んだ「清算人」が財産を管理し、被害者への損害賠償などの債務があれば、法人の所有していた財産を処分して弁済にあてることになる。 今回、東京地裁が旧統一協会にこの解散命令を下したことには、一定の意義がある。 一つは、霊感商法などの違法行為による被害の重大さを裁判所が認めたことである、、、、、

【3人に聞く】④ 「解散命令」と信仰 旧統一協会からの脱会者のケア 

掲載日: 2025年05月21日

小岩 裕一(日本イエス・キリスト教団西宮聖愛教会牧師) 2025年5月現在、団体の解散命令の手続きが進んでいます。旧統一協会問題とは、社会的には霊感商法による甚大な被害(※1)です。キリスト教会は、印刷物に「旧統一協会とは関係ありません。この問題で困った方はご相談ください」と記載するなどしています。 1、旧統一協会信者の理解  ⑴聖書から逸脱した教理 聖書を使用していますが、『原理講論』によって文鮮明を再臨のメシアとする教理です。霊感商法を行うのは「万物復帰」の教理があるからです。分派も派生し、教理も変化して混乱していますが、基本的には『原理講論』と統一協会の歴史の概略の理解は必要です(※2)。旧統一協会こそが正統であり、必ず「地上天国」が実現すると確信しています。『原理講論』の間違いに気づき、主イエス・キリストが神であり、十字架の贖いが完全であり、再臨主は主イエス・キリストご自身であると理解すると、自分から脱会することになります。 ⑵マインドコントロールの心理 脱会者は異口同音に「気がついたらカルトにいた」と言います。誰でも異端やカルトに入る危険はあるのです、、、、、

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